シーズン到来、ヨーロッパのクリスマスマーケット(1)

クリスマスまであと2週間。冬のヨーロッパの風物詩、クリスマスマーケットのシーズンが今年もやってきた。この時期、ヨーロッパの町はデコレーションやイルミネーションで飾られ、楽しげな雰囲気に包まれる。今週は国や地域によってそれぞれ特徴のある、ヨーロッパのクリスマスマーケットを紹介していく。
クリスマスマーケットはドイツ語圏を中心に、11月の終わりごろからクリスマスイブにかけての期間である「待降節(アドベント)」に開かれる。町の広場や大通りには飾り付けをされた露店が立ち、ところによっては大きなクリスマスタワーやクリスマスツリーが出現する。さまざまなイベントが催されるものもあれば、特別な趣向が凝らされた珍しいクリスマスマーケットもある。

日が短くなり、冷え込みが厳しくなる11月から12月だが、ヨーロッパの人々にとっては1年で1番ホットな時期。たくさんの観光客も訪れて、町はひときわ賑やかさを増す。アドベントの間、人々はクリスマスのプレゼントや飾り付けを買い、どんな料理を用意するかを考え、じっくりと楽しみながら聖なる日を迎える準備をする。