アクセスランキング、1位はFJの完全撤退、2位はインハウス業態の転機

  • 2008年11月8日
 今週の1位はエア・パシフィック航空の路線運休です。フィジーだけでなく、航空会社の運休によって大きな影響がおよぶことから、多くの関心を集めたニュースだったと思います。過去20年に渡り、またそれ以前のチャーター便の運航から携わってきた方々の苦労を思うと忍びない感情がありますし、完全撤退によるデスティネーションへの影響、日本市場での多様な選択肢の提供という観点でも、残念な結果だと思います。記事でも伝えていますが、ホテルの開業により、レジャーだけでなくMICEなどでの送客も期待されていたところ。そして、一時期のサイパン便や地方発ハワイ便に象徴されるように、ビーチリゾートへの路線縮小も懸念されます。今週10位にランクインした若者層の海外旅行への関心の議論もありますが、人口減の中でも市場の拡大をはかる施策をとるか、旅行会社がリスクをとってチャーター便を積極的に利用し、市場動向にあった展開をするか、分かれ道に差し掛かっているような雰囲気を感じます。

 ゼロ・コミッションについても大きな関心事です。コベルコツーリストの村木さんのお話を紹介しましたが、航空会社と旅行会社の関係をどのように構築するか、その一方で現実への対応策を講じる姿は多くの方々に参考になると思います。インハウスの生き残りには、親会社への「メリット」の説明も、ゼロ・コミッション時代に移行する際に大きな要素となると共に、今回紹介したアイデア以外にも方法があるのか、業界で大きな議論につながっていくことを期待したいところです。(鈴木)



▽アクセスランキング・記事ランキング(11月第1週:11月3日〜11月7日午後6時)
第1位
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第2位
ゼロ・コミッションでインハウス業態の転機−企業情報扱う付加価値を強みに(2008/11/5)

第3位
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第4位
HIS、営業利益を上方修正、下半期は増収増益の見込み−原価管理が奏功(2008/11/7)

第5位
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第6位
タイのスカイスター航空、チャーター便で初飛来−GSA指名で定期便にも意欲(2008/11/5)

第7位
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第8位
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第9位
スペシャリスト・インタビュー:ANAセールス 佐々木茂さん(2008/11/4)

第10位
若者の海外旅行動向、経験者の40%超はリピーターに−帝京大の学生調査(2008/11/6)