北京、旅行会社に奨励金を設定−宣伝奨励費用として200万元を投入

これは、日本市場向けに設定した7項目の誘客施策のうちの1つ。宣伝奨励費用200万元(約2857万円)は、北京旅行のための宣伝費用と送客報奨金の付与、複数回にわたる100名規模の旅行会社向け研修旅行の実施に使用する。このうち、報奨金に関しては今年の11月10日から来年3月31日までを適用期間とし、送客数が3000名以上の場合は10万元(約143万円)、5000名以上の場合は20万元(約286万円)、1万名以上は45万元(約643万円)を提供する。
このほかの施策は、(2)旅行会社に対する北京の宣伝ポスターの無料提供、(3)「北京消費案内パスポート」、観光客向けショッピング割引券などの無料提供、(4)日本からの北京市政府および同局の高級観光顧問への招聘、(5)北京観光業へ大きな貢献をした観光企業への特別貢献賞の授与、(6)連続10年で北京に修学旅行をした学校への感謝状の進呈、(7)修学旅行視察を目的とする学校や父兄会の招待。そのほか北京の商業部門と協力し、観光とセットにしたプロモーションを展開する計画もあり、北京への渡航需要回復に向けて大々的に活動していく方針だ。
▽オリンピック後の新しい北京をアピール

中国国家観光局(東京)首席代表の范巨霊氏は、オリンピック後の渡航者数減少に触れつつも、「近い将来回復が望まれる。現状は乗り越えられる」と前向きな考えを述べ、「中国観光市場の回復は日本から」と、日本に対する期待の大きさを語った。