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JTBWV北島社長、来年は「新ルックJTB」−ルックの参加者が2500万人突破

  • 2008年10月28日
 ルックJTBの参加者が、日本通運との共同催行の時期を含め、10月27日に2500万人を突破した。「ルック」ブランドは、1969年4月7日に最初の参加者がハワイを訪れ、以来39年での達成となる。成田空港では同日、JTBワールドバケーションズ代表取締役社長の北島文幸氏らがお客様を出迎えて記念イベントを実施し、ジェイティービーと成田空港から記念品と花束を贈呈した。北島氏は、2500万人の到達を受けて、「ルックの40周年に達成でき、旅行者の方々のご愛顧のたまもの」とコメント。その上で、「8月に達成する見込みだったが、伸び悩みで遅れてしまった。海外旅行市場は停滞しているが、40周年と2500万人を良い契機として、市場のニーズに応えられる新しいルックJTBを作っていきたい」と強調した。

 「新ルックJTB」の明確な定義づけは検討中だが、2009年からの新中期経営計画に盛り込む。方針としては、「魅力ある商品を新たな気持ちで消費者に提案し、喜びや刺激、感動を得る手伝いがしたい」と説明。具体的には、「この10年ほどの間は、方面や価格などばかりに着目し、同じような商品ばかりになってしまっていた」のに対し、「目的やクラスター別に、多様化した旅行者に対応できる商品を作りたい」と語った。

 世界経済の不安定化や燃油高による影響についても、「こんな時だからこそチャンスと捉え、これまでできなかったことに取り組んで見なければならない」と説明。すでに下期からは、2500万人達成記念企画として、新ルックJTBの方向性を先取りした「まんぞく旅」と「世界のスパ旅」を発売、特にスパ旅で良い反応が得られているという。また、「厳しい環境だが1月から燃油サーチャージ額が下がり、4月から総額表示が実現」すれば好転の可能性もあると説明。特に1月から3月にかけては、学生マーケットが活性化するため、円高傾向なども活用して取り込んでいきたい考え。

 また、直販の可能性については、「JTBワールドバケーションズの事業はホールセールであり、これはかたくなに守っていきたい」と、直販には取り組まない方針を強調。販売店との関係についても、「航空会社のゼロ・コミッションの流れなど、業界の環境は厳しくなるが、魅力ある商品を消費者に提示して旅行してもらい、販売店には手数料の形で役に立ちたい」と語った。また、11月から12月にかけて稼動をめざす新システムは、一部機能として航空座席やホテルを別々に組み合わせてパッケージ化できる「素材別管理型」とする予定で、「便利な検索機能も含めて、これまではパンフレットで探さなければならなかったものがすべてシステムで参照できるようになり、販売店の業務も効率化できる」見込みという。同システムは09年上期の商品から対応する予定だ。

 なお、i.JTBを通したウェブ販売は、掲載コース数が2007年度の上期は5万コースであったところが、同下期には9万コース、2008年度上期は13万5000コースとなり、「ルックJTBの全コースの約7割から8割をカバーしている」状態。今後も、ウェブ販売で網羅するコース数を拡大していく。


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※訂正案内 (編集部 10月28日 10時20分)
・1段落目
前 最初の参加者がハワイを訪れ、以来41年での達成となる
 ↓
後 最初の参加者がハワイを訪れ、以来39年での達成となる

・4段落目
前 また、11月から12月にかけて稼動をめざす新システムは、(中略)販売店の業務も効率化できる」見込みという。
 ↓
後 また、11月から12月にかけて稼動をめざす新システムは、(中略)販売店の業務も効率化できる」見込みという。同システムは09年上期の商品から対応する予定だ。