スターアライアンス、TAM航空の加盟承認−毎日2万便以上の運航に拡大へ

  • 2008年10月9日
 ブラジルのTAM航空(JJ)が、スターアライアンスに加盟することが決定した。10月7日、スターアライアンス加盟各社が満場一致で承認。2007年1月末のヴァリグ・ブラジル航空の撤退後、「空白地帯」の状態であった南米地域を基盤とする航空会社の加盟となる。スターアライアンスによると、JJは国内線42ヶ所、国際線16ヶ所に就航し、ブラジルの航空会社の中では73.9%、南米地域で20%の市場シェアを占めており、南米最大のネットワークを持つ。また、JJではすでにエア・カナダ(AC)とルフトハンザ・ドイツ航空(LH)、TAPポルトガル航空(TP)、ユナイテッド航空(UA)とのコードシェア提携に合意している。

 今後は、スターアライアンスへの統合作業を開始する。JJ担当者と加盟を支援するUA、そしてスターアライアンスが加わったチームが共同で加盟に必要な要件をクリアする作業に取り掛かる。手続き完了には1年から1年半程度の期間を要する見込み。

 なお、加盟を予定するエア・インディア(AI)、コンチネンタル航空(CO)、JJがすべて加盟すると、ネットワークは現在の21社のメンバーによる162ヶ国の975ヶ所、毎日1万8100便の運航から、170ヶ国の1000ヶ所以上、毎日2万便以上の運航に拡大する。

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