スロヴェニア、人気絵本作家のキャラクターで認知向上−2010年までに10万泊

今回設定したキャラクターは、スロヴェニアの人気絵本作家リラ・プラップ氏が日本でのプロモーション向けに描いたドラゴン。プラップ氏と契約し、版権を所有するNHKエンタープライズでは今年6月から8月まで同氏によるアニメーションを放映しており、5分間の短時間の番組にもかかわらず、視聴率が8%を記録するほど人気が高まっているという。今後、同観光局ではNHKエンタープライズと新聞やテレビなどへ露出し、スロヴェニアのイメージとして定着させていく。
スロヴェニア観光局は昨年8月、JTB法人東京に日本事務所の業務を委託。日本代表の市川正資氏は「アニメーションに親しむ子供のいるファミリー層を新たに開拓する」と、新需要の掘り起こしに期待する。また、旅行形態としてはパッケージ商品の需要を見込み、クロアチアとの周遊型商品で引き続き展開していく。今年8月22日から9月12日までには、日本航空(JL)でスロベニアとクロアチアのオープンジョーのチャーターを初めて実施。クロアチアとの周遊型ツアー4本で、1400名の販売数に対して約1370名を送客し、「40万円ほどの単価の高い商品だが、販売できたのはデスティネーションが魅力的だから」と評価。今後のプロモーションによる、さらなる需要喚起に期待を示した。
▽関連記事
◆ルックJTB、JLチャーター便利用のクロアチア、スロベニアツアー発売(2008/04/18)
◆JTB、スロヴェニアの観光局日本支局業務を受託−認知度向上が第一歩(2007/09/14)