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旅に行きたいキャッチコピー、「世界遺産の旧市街 そこは『魅惑の迷宮』」

  • 2008年9月12日
 JTBグループのシンクタンクであるJIC旅の販促研究所はこのほど、「“旅に行きたくなる”キャッチコピーBEST10」を選定した。調査対象は海外旅行が自由化された1964年から2006年までの43年間、新聞に掲載された旅行に関するキャッチコピー。「旅に行きたくなる」を基準に年代別に好まれたコピーを選び、絞り込んだ100本について、18歳から69歳の男女を対象にインターネットでアンケート調査を実施した。有効回答数は2224件。

 総合1位は阪神航空のフレンドツアーが、ヨーロッパ旅行商品のコピーとして2000年に掲載した「世界遺産の旧市街 そこは『魅惑の迷宮』」であった。旅情を喚起するフレーズが入り、幅広い世代の支持を得た。2位は全日空(NH)が1977年に実施した「でっかいどう、北海道 全日空さわやかキャンペーン」で、特に男性層に人気があり、40代以上はこのコピーで北海道に行った人もいる。3位は近畿日本ツーリスト(KNT)による1992年の「自分が見えなくなったら、世界を見に行きなさい。」で、学生から30代までの若い世代の支持を集めた。

 世代や性別ごとにみると、20代から30代の男性の1位は、日本航空(JL)2005年の「時計を脱いで、バリ島へ。」、2位は総合3位のKNTのコピー、3位はユーラシア旅行社が2002年に「自分に行き詰ったら、旅が最良の薬です。」で、旅に自分を探す目的を重ねたものに魅力を感じる傾向が強かった。また、60代女性は、1位が日本交通公社・日本通運が1974年に「旅は“心の貯金”です あなたを豊かにし、日本を再発見するために−」、2位は総合1位の阪神航空のコピー、3位は1996年にKNTが出した「羊の数だけ感動があるニュージーランド」となり、感動や心の豊かさがキーワードとなったようだ。

 なお、同社は上記の調査結果をまとめ、書籍「キャッチコピーに見る『旅』」として彩流社から発刊する。定価は1900円。旅行に関するコピー1000点と各世代の旅行者層ごとのベスト10、および調査概要を掲載している。