日系2社、夏期の国際線旅客実績は利用率74.6%−間際需要を取り込み

  • 2008年8月19日
 日本航空(JL)と全日空(NH)は8月8日から17日までのお盆期間の旅客実績を公表、両社合計の国際線は提供座席数が前年比0.6%減の71万8152席、旅客数が7.1%減の53万5981人、利用率は74.6%であった。予約見通しでは、予約旅客数が52万8744人であったことから、搭乗旅客数は予約を上回り、間際予約の需要を取り込んだようだ。このうち、JLは提供座席数が4.5%減の52万138席(予約発表時:52万3060席)、旅客数は9.6%減の39万2622人(同:38万8020人)、NHは座席数が11.2%増の19万8014席(同:19万8228席)、旅客数は0.4%増の14万3359人(同:14万724人)であった。

 JLは提供座席数を東南アジア、中国路線で前年を維持しているものの、特に中国線の旅客が21.7%減の5万935人となり、これが全体の旅客数の減少に響いた。NHはホノルル、グアムのリゾート路線の旅客数が24.3%減の7255人となったが、提供座席数も19.3%減の8600席で、利用率は84.4%と良い。一方、中国線の旅客数は9.5%減の5万4803人と減少を抑えているものの、利用率は59.0%となり、予約状況の厳しい環境に大きな変化はなかった。


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