キャセイパシフィック航空、路線再編も日本線は変更なし−以遠の燃油値上げ

  • 2008年8月18日
 キャセイパシフィック航空(CX)は10月から、高騰する燃料コスト対策として運航路線の再編や機材変更を実施する。ただし、日本路線に変更はない。北米線は週10便を減便するが、オーストラリア線は週8便増便する。ヨーロッパ線のうち週14便の使用機材の大型化を実施する。需要に応じて増減便を実施、機材を変更するため、CX全体の座席供給量に変化はないという。

 ロサンゼルス線では10月26日から、デイリー運航のCX884便、CX885便を運休し1日3便から2便へと変更、来年12月からは1日3便に戻す予定という。週21便体制で運航するバンクーバー線は、今年9月16日から週17便体制へと減便、10月26日からはCX836便、CX835便を運休するため、週14便体制となる。

 オーストラリア線は10月26日から、パース線を週2便増のデイリー運航、ブリスベン線を週3便増の週10便、シドニー線を週3便増の週28便とする。アムステルダム線およびロンドン線は、10月26日から運航機材をエアバスA340−300型機からボーイングB747−400型機に変更する。


▽9月1日から香港以遠の燃油サーチャージ額を値上げ

 CXは今年9月1日日本国内発券分から、香港以遠路線の燃油サーチャージ額を値上げする。適用する期間は9月1日から30日まで。香港ドラゴン航空(KA)を含む日本/香港間は現行の2400円で据え置く。改訂後の香港以遠の1人1区間あたりの燃油サーチャージ額は、短距離路線で現行の2400円から3200円へ、長距離路線が9600円から1万2800円となる。KAも同様に香港/バンガロール線が9600円から1万2800円となり、これ以外の区間は2400円から3200円となる。

 CXの燃料費は今年1月から6月までの上半期で、前年比83%増の193億1000万香港ドル(約2729億7800万円)となった。今後も燃料コスト削減のための対処法を検討するという。

 なお、10月以降の日本発の燃油サーチャージ額に関しては未定とした。


※本文中の一部数値と表記が誤っておりました。訂正するとともに、お詫びいたします。(編集部 8月18日11時05分)