travelvision complimentary

ニッコウトラベル、集客の偏り、為替で業績下方修正−退職慰労金も引当

  • 2007年11月13日
 ニッコウトラベルは平成20年3月期連結通期業績予想について、営業利益は当初予想の2億2000万円を7900万円、経常利益を3億5500万円から2億300万円、当期純利益を2億400万円から4200万円へとそれぞれ下方修正した。売上高は58億円から、58億2800万円と数値の精密度を高めた。役員退職慰労引当金を営業費用として計上、さらに為替相場の急激な上昇、原油価格の高騰による航空運賃の上昇によるコスト増から、通期の営業利益を下方修正した。また、セレナーデ号の年間チャーター契約については、顧客層が春、秋に偏ったため、真夏、年末のツアーをキャンセルしたほか、販売拡充の広告費用が増加し、コストの増加を招いた。なお、役員については11月から3月までの5ヶ月間、代表取締役会長、代表取締役社長がそれぞれ月額報酬の10%減額、取締役が月額の5%を減額する。

 なお、ニッコウトラベルでは株主への利益分配については継続的に実施する方針を継続する。これは当期純利益額の3分の1を配当にあてるもので、今期については役員退職慰労金引当金の計上があるものの、税引等調整前当期純利益は約1億円を想定しており、1株あたり年間10円配当の変更はしない。