DS模擬問題:ラオス編2

  • 2007年11月6日

問 ラオスに接する国は次のうちどれか(複数選択可)

A 中国
B カンボジア
C タイ
D ミャンマー


  ――正解は最下行へ

ここに注目!

▽メコン川流域5ヶ国と接するラオス

インドシナ半島の中央部に位置するラオスは、周りを中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの5ヶ国に囲まれた内陸国。海はないが、ミャンマー、タイとの国境には東南アジア随一の大河・メコン川が流れる。チベット高原の水源から発したメコンの全長は約4350キロメートルあり、そのうちラオス内を流れるのは1900キロメートル。原生林の中を蛇行しながら徐々に水かさを増し、南部のシーパンドーン付近では、川幅が14キロにも達するほど。一部をのぞいて国境に沿って縦断するように流れるメコンは主要都市を結び、ラオス観光とは切っても切れないものとなっている。

首都ビエンチャンはメコン川に接しているし、世界遺産の街・ルアンパバーンもメコン川とカーン川の合流地域にある。そして、メコン川そのものを楽しむクルーズも忘れてはならない。例えばメコン川と支流のセドン川の合流地点であり、ラオス第2の都市でもあるパクセもクルーズ拠点のひとつ。「ワット・プー」のクルーズ名どおり、2泊3日の日程で、世界遺産のワット・プーのほか、4000の島々の意味を持つシーパンドーン・エリアのコン島などを訪れる南部ラオスのハイライトコースとなっており、コン島ではラオス最大の滝コーンの滝や川イルカウォッチングなどのエコツーリズムも楽しめる。近年では各国を訪れるメコン川クルーズそのものをメインとするツアーも販売されている。


▽ラオスを彩る少数民族たち

ラオスのもう一つの特徴が、多数の民族を有すること。周辺諸国にもたくさんの民族がいるが、国の発展度合いから、ラオスには昔のままの生活をおくる人が多いといえる。ラオスには68の民族が住むといわれているが、560万人の人口のうち、約70%がメコン川流域に居住する低地ラオ族。約10%が山岳地帯に住む高地ラオ族だ。その他、モン族、ヤオ族などが代表的。

都市部より地方、特に未開発な地が残る北部には、多数の民族が生活している。例えば中国とベトナムに接するポーンサリー県では、イコ族、ロマ族など20以上の民族が、それぞれが独自の文化、言葉、宗教を今に受け継ぐ。中国とミャンマーに接するルアンナムターにも様々な山岳民族が暮らしているし、中国との貿易中継点でもあるボケオには少数民族のほか、中国の商人や移民も住むなど、地域によって民族・文化が異なるのが魅力だ。民族の特徴が顕著なのは女性の衣装であるが、街中にはめったに出歩かないため、思うように出会えないことも覚えておきたい。



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