マニラで「ご褒美と自分磨き」体験〜フィリピン観光協議会レポート
―クロスマーケティング型の研修ツアーで相互理解を図る
フィリピン観光協議会(JPTC)は10月20日から23日の3泊4日の日程で、マニラ研修旅行を実施、日本からは11名が参加した。今回のテーマは、女性層をターゲットとする「癒しによるご褒美と自分磨き」で、フィリピンの良さを今までと違った視点から紹介していく素材を視察した。また、JPTCが今回から開始した、ツアー参加者と現地サプライヤーなどとの合同ミーティングによるクロスマーケティング型の研修ツアーという、新たな取り組みも注目だ。JPTC会長で、マルコポーロ・ホテルズの日本地区セールスディレクターの芳野ふき子氏がレポートしてくれた。
相互理解を促し、より魅力的なフィリピン観光の提供を
合同ミーティングには、マニラ・ツーリズム・アライアンス(MTA)、現地ホテルやオペレータが参加。情報交換と危機管理対策について討議したのち、最大の目的である相互の市場動向を紹介するクロスマーケティングを実施した。ターゲットとする客層のニーズと市場を共通で認識することでより魅力的なプロダクトを提供でき、集客拡大に繋げたいという思いで、今回から実施する初めての試みである。
日本側からは今回、アクティブ女性やミドルエイジの主婦層の関心事である、癒しを目的とした「ご褒美と自分磨き」市場を説明した後、キーワードとなるグルメ、体験、ロハス、スパなどについて、フィリピンの優位性のある素材を提案。さらに、日本市場では特にブログなどで、これらの情報が旅行業界よりも消費者の方が速く広まっている状況を説明し、旅行業界としては消費者間で話題になる前に最新情報をつかむ必要があるとして、より早いニュース発信を呼びかけた。そのためにも今後も研修ツアーを通して相互の市場理解に務めていく予定で、フィリピン側からの最新情報も提供いただいた。
ご褒美と自分磨きの新スポット
このテーマに打ってつけの素材の一つが「ザ・ファーム/The Farm at San Benito」。マニラから車で約2時間ほど南下したパタンガスの山のふもとにあるリゾートで、もともとはココナッツ農園であった場所だ。熱帯雨林の中にあるがいつも爽やかな風が吹き、心地よい。49ヘクタールの敷地のうち、約9ヘクタールがホテル施設で、敷地内に一歩入れば、そこは別世界。ヒーリングな空気に包まれる。体のみならず、感情的、精神的な浄化をめざすデトックスプログラムがあり、メディカルケア、ヒロットマッサージもあるスパ、オーガニックメニューの食事で組まれている。ここから車で10分ほどにある「マウントマララヤットゴルフ」でのプレーも、このリゾートで組むことができる。
次に、車で2時間弱のタガイタイ方面へ。道路は綺麗だが、高地に向かってくねり坂が続く。タール火山とタール湖を見下ろせる代表的な景勝地で、この辺りは観光スポットも多い。また、タガイタイは最近、リタイヤメントプランやロングステイプランとしても人気があり、リゾートとして総合レジャー施設だけでなく、住宅施設も増えてきている。
有機野菜農園、コーヒー園もあり、特にフィリピン・コーヒーは日本でも注目されている。有機野菜農園の中にあるレストラン「ソニャーズガーデン」で真っ赤な夕日を望んで夕食。カントリースタイルの宿泊施設や庭園は、女性好みだ。

そのほか、マニラは現在、スパブームで、続々と登場する新装のサロンの視察・体験。「エドサ・シャングリ・ラ」内の「Chi Spa」、デュシットホテル日航内の「DEVARANA」のほか、リーズナブルなところでは、ショッピングモール「グリーンベルト」内の「The Spa」は清潔感もあり、短時間の人におすすめ。今回は参加者のうち7名が男性だが、同様に視察・体験を試み、かなりのデトックス効果が得られて心身が清められたようだ。ゆったりした時間を過ごす「癒し」を体感できる滞在型スパツアーを、フィリピンで企画してみてはいかがだろうか。
下写真:研修ツアーのメンバーで

トラベルビジョンでは旅行業界スタッフによる研修レポート等を募集しております。レポートを投稿したい場合、編集部にお問い合わせください。
メールアドレス:editor@travelvision.co.jp
件名:「研修レポートの投稿について」
▽過去の研修レポート
◆カンボジア・シアヌークビル、遠浅・白砂のビーチに今後の伸び確信−ITPFレポート(2007/08/07)


合同ミーティングには、マニラ・ツーリズム・アライアンス(MTA)、現地ホテルやオペレータが参加。情報交換と危機管理対策について討議したのち、最大の目的である相互の市場動向を紹介するクロスマーケティングを実施した。ターゲットとする客層のニーズと市場を共通で認識することでより魅力的なプロダクトを提供でき、集客拡大に繋げたいという思いで、今回から実施する初めての試みである。

ご褒美と自分磨きの新スポット

次に、車で2時間弱のタガイタイ方面へ。道路は綺麗だが、高地に向かってくねり坂が続く。タール火山とタール湖を見下ろせる代表的な景勝地で、この辺りは観光スポットも多い。また、タガイタイは最近、リタイヤメントプランやロングステイプランとしても人気があり、リゾートとして総合レジャー施設だけでなく、住宅施設も増えてきている。
有機野菜農園、コーヒー園もあり、特にフィリピン・コーヒーは日本でも注目されている。有機野菜農園の中にあるレストラン「ソニャーズガーデン」で真っ赤な夕日を望んで夕食。カントリースタイルの宿泊施設や庭園は、女性好みだ。


下写真:研修ツアーのメンバーで

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◆カンボジア・シアヌークビル、遠浅・白砂のビーチに今後の伸び確信−ITPFレポート(2007/08/07)