DS模擬問題:ポルトガル編2

  • 2007年9月25日

問 ポルトガル北部の「ヴィラ・ノーヴァ・デ・ガイア」地区は、何で有名な場所か
 
 A ファド
 B アズレージョ
 C ショッピング
 D ポートワイン


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽ポルトガルとワインの故郷・ポルトガル北部

ポルトガル北部は、スペイン国境地域を源流に持つドウロ川が横断するように流れる、緑豊かな地方である。北部最大の街・ポルト対岸の「ヴィラ・ノーヴァ・デ・ガイア」はローマ帝国が支配していた時代に「カレ」と呼ばれており、「カレの港」を意味する「ポルトゥ・カレ」が国名の元となったことから、いわばポルトガルの故郷であるともいえる。

そして、もう一つの故郷といえるのが、ポルトガルが誇る強化ワイン「ポートワイン」。ドウロ川の上流で採れたブドウが
搾られ、川を下って運搬し、「ヴィラ・ノーヴァ・デ・ガイア」で発酵途中にブランデーを入れ、本格的に熟成させることで誕生するものだ。ヴィラ・ノーヴァ・デ・ガイアにはワインロッジが軒を連ね、試飲と直売を行っている。「ルビーポート」や「トゥニーポート」、「ホワイトポート」、「ビンテージポート」など種類も豊富なので、ワイン好きにはぜひ、勧めたい。このほか、北部地方では完熟前のブドウから作られる発泡酒の「ヴィーニョ・ヴェルデ」、ポートワインと同じブドウでテーブルワインとした「ドウロワイン」などもある。


▽北部最大の街・ポルト

人口約26万3000人のポルトは、首都リスボンに次ぐ第2の都市であり、商工業の中心地。ドウロ川岸の丘にはカテドラル、サン・フランシスコ教会などを中心に古い町並みが残り、この旧市街と対岸を結ぶドン・ルイス1世橋、修道院が「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されている。

街自体に魅力があり、宿泊施設も充実するポルトでは、連泊して北部ポルトガル観光の拠点としたい。ポルトガルの歴史や生活をテーマにしたアズレージョで有名な「サン・ベント駅」や、12世紀にロマネスク様式で建てられ、その後ゴシックやバロックなど増改築がされた「カテドラル」、金泥細工の美しい「サン・フランシスコ教会」など、見所も豊富。また、ポルトにある6つの橋を巡ったり、流域のレストランを訪れる日帰りコースから、上流のブドウの村々を訪れる2日間コースなどの「ドウロ川クルーズ」も人気がある。


▽ポルトからの周遊旅行に

・ギマラインス
ポルトから北東へ約60キロメートルのギマラインスは、ブルゴーニュ王朝を創始して初代ポルトガル国王となった、アフォンソ・エンリケスの生まれ故郷。街を一望する丘の上には、アフォンソ・エンリケスが生まれたカステロ(城)があり、そのすぐ下にはアフォンソが洗礼を受けたと言われる礼拝堂がある。このほか、アズレージョや彫刻の美しい「サントス・パソス教会」、修道院を改築したポザーダなどがある。

・ブラガ
ポルトから北へ約60キロメートルにあるブラガは、ローマ時代には軍事拠点として、その後、スエヴィ(ゲルマン)王国となってからは首都として栄えた場所。レコンキスタ後の11世紀から12世紀に掛けては、大司教座が置かれポルトガル第一の宗教都市として発展し、16世紀には司教が王の権力をしのぐほどだったという。見所は当然「カテドラル」。また、今も聖地として巡礼する人がたえない「ボン・ジェズス教会」も必見だ。



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