DS模擬問題:ポルトガル編1

  • 2007年9月25日

問 お城や貴族の館、修道院などを改修したり、地方特有の建築様式で建てられたポルトガルならではの宿泊施設は次のどれか
 
 A ポザーダ
 B エスタラージェン
 C パラドール
 D オテイス・ルライス


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽ポザーダの多いアレンテージョ地方

ポルトガルに滞在する際は、宿泊施設にもこだわりたい。特に、歴史的建造物を利用して建てられたポルトガル特有の宿泊施設「ポザーダ」は人気があり、外国の侵入や駐留が多かったアレンテージョ地方には、多くの教会、修道院、城塞が築かれたことから、多くのポザーダが建てられている。

例えば、「ポザーダ・デ・エストレモス・サンタ・イザベル」は、ディニズ王がイサベル妃のために立てた壮大な宮殿を改修したもの。33室のうち、22室には17世紀から18世紀のオリジナルの家具が置かれ、照明も当時のままのものが使用されている。ポルトガルにはポザーダのほかにも、荘園領主の邸宅であった「トゥリズモ・デ・アビタサォン」、田園地方の素朴な家「トゥリズモ・ルラル」などがある。


▽歴史と文化が残るポルトガルの村を巡る

南部のアレンテージョ地方は、緩やかな起伏の丘にオリーブやコルクの木、ブドウ畑が広がり、ポルトガルらしい自然と文化が残る場所。ラテン圏なのに控えめで、のんびりした国民性が色濃く映る場所だ。国境地域として古代から重要な要塞の役割を務めてきたこともあり、それぞれの村には石畳と城門が残り、遠い時代への郷愁が感じられる風情もある。

・世界遺産の街・エヴォラ

アレンテージョ地方の観光といえば、エヴォラ。1584年に天正遣欧少年使節団が訪れたことでも有名な町だ。1986年に世界遺産に登録された歴史地区は、城壁に囲まれており全体が博物館のよう。48の教会と32の修道院が、今まで街が辿ってきた歴史を語っている。名もない修道院でも、内部には大航海時代の金泥様式やアズレージョタイルの壁画など、かつての栄華を彷彿とさせる世界が広がる。5000体ともいわれる人骨で覆われた“人骨堂”で有名な「サン・フランシスコ教会」、荘厳な「カテドラル」など、見所が多い。

・ポルトガルで一番高い場所にあるマルヴァン

乾燥したアレンテージョの大地に忽然と現われる、小高い断崖の丘。標高865メートルの丘の上にあるのが、マルヴァンだ。塁壁に囲まれたこの村は、白壁の家並みが印象的。この村も例に漏れず要塞都市であり、北にはアレンテージョ山脈、南にはマルヴァンの平野、そして東には夜になれば遠くスペインの街明かりまで見えるという。



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