財JTB、富裕層マーケティングをテーマにシンポ−「本物を提供する」が鍵
財団法人日本交通公社(JTBF)は7月24日、「富裕層マーケティングから見えてくるもの」と題して海外旅行動向シンポジウムを開催、富裕層の重視するもの、行動などについて雑誌「セブンシーズ」を手がけた増渕達也氏、ウィンザーホテル洞爺やフェニックス・シーガイア・リゾートなどの再生を手がけた梶川貴子氏が語った。梶川氏はウィンザーでは、「ミシェル・ブラス、美山荘などを目当てに来る方も多く、フランスにわざわざ食事を楽しみに行く方も多い」という体験から、知識や経験のある方が多く、「本物を作れば訪れてもらえる」というヒントを紹介。増渕氏はセブンシーズの読者として会った人たちを通じて、「マーケティングの4つのP(Price、Place、Product、Promotion)だけでなく『Personality(人間力)』が必要」と語り、単なるマーケティングだけでなく、サービスの質として求めているところに人間らしさ、富裕層には無い知識や経験などに魅かれる傾向があるのではなどと語った。