年頭所感 JALグCEO西松氏、「攻めに転ずる年」、世界を結ぶ日本の翼目指す

  • 2007年1月5日
 JALグループCEOの西松遙氏はJALグループ全社員に向けた年頭挨拶で、本年を「攻めに転ずる年」と位置付けた。西松氏は05年春以降に続いた安全上のトラブルも発生件数が確実に減少し、安全の水準を高めるために仕組みづくりと心の持ち方の両面から講じた各種施策に対して全社一丸となった努力が、ようやく実を結び始めたことを言及。ただし「決して油断してはならない」と述べ、今後とも知識と能力の限りを尽くして、更に高い安全レベルを目指していく必要性を語った。

 さらに、収支の急速な改善、国内旅客の実績回復などの上向き基調を受け、「今後の安定的、持続的な成長へと確実に繋げていくためには、機材、商品、サービス、提携などのあらゆる分野で攻めの体制へ展開する時期に来ていると判断している」と意欲を述べる。安心とこだわりの品質で世界を結ぶ日本の翼になるというJALグループのビジョンに近づくためにも、次期の中期経営計画は具体的で実行性のあるものを策定するとの意向を示した。