映画セットの見学ツアー、「セット不完全」とクレームも対応で集客増
日本旅行業協会(JATA)によると、9月の苦情相談において、韓国映画の撮影セットの見学ツアーで、消費者から多くのクレームが寄せられたという。これはペ・ヨンジュンさんが主演する「太王四神記」のセットを見学するもの。クレームの内容としては、セットが6割程度しか完成していないことに対するものや、セットが不完全であることを理由に取消を申し出た際に通常通りの取消料が請求された、というもの。
JATAではセットが6割という状況は明らかに重要な変更には当たらないとしているものの、撮影セット見学ツアーと銘打つ以上は6割の完成であれば無料解除権を認めるべきではないか、という取消料についての見解を出している。
なお、このツアーは8月および11月にも実施。また、来年1月にもツアーを催行する予定で、集客は好調のよう。苦情が集中したのは8月分についてで、対応についても変化が見られている。クレームの要因の一つに、セットを撮影に合わせて変更しており、日本の観光客が期待する100%のセットを見ることが出来る状態ではないことを、公式サイト上にも明記。このような旅行会社以外の対応もあり、消費者としても実情を受け入れているよう。
旅行会社側でも、重要事項として周知する対応をしている。このうち、日本旅行は予約を全てネットで完結する形態から、11月分からは電話で受けるように変更。近畿日本ツーリストは条件書について同伴者のネーム変更が出来ない等の注意も含め、9月の発売直後、見やすい場所に変更するといった対応をしたという。
なお、このツアーに関するクレームは、映画制作会社や旅行会社の対応の変更により、現在は同様の申出は無いという。また、消費者がほぼ40代の女性であったことから、予約方法についての問合せも多く、申込方法をインターネットから電話に切替えたことも、クレームの減少につながっているようだ。
▽パンフレット上の「小さい」注意書き
これに関連し、JATAではホームページやパンフレットなど、注意書きについて小さい文字で記載するものについては、苦情対応セミナーなどで業界の注意を喚起していく。JATAでは顧問弁護士の三浦雅生氏の見解として「読めないものを書いても仕方がない」という考えを紹介。JATAではこうした見解も踏まえ、「もろもろ改善をしないといけない」との認識で、特に条件書の重要部分である取消料、変更等について、記載する文字のポイントを大きくする、約款を消費者に配布するなどの対応を求め、必要であれば、法制委員会でも検討する考え。
JATAではセットが6割という状況は明らかに重要な変更には当たらないとしているものの、撮影セット見学ツアーと銘打つ以上は6割の完成であれば無料解除権を認めるべきではないか、という取消料についての見解を出している。
なお、このツアーは8月および11月にも実施。また、来年1月にもツアーを催行する予定で、集客は好調のよう。苦情が集中したのは8月分についてで、対応についても変化が見られている。クレームの要因の一つに、セットを撮影に合わせて変更しており、日本の観光客が期待する100%のセットを見ることが出来る状態ではないことを、公式サイト上にも明記。このような旅行会社以外の対応もあり、消費者としても実情を受け入れているよう。
旅行会社側でも、重要事項として周知する対応をしている。このうち、日本旅行は予約を全てネットで完結する形態から、11月分からは電話で受けるように変更。近畿日本ツーリストは条件書について同伴者のネーム変更が出来ない等の注意も含め、9月の発売直後、見やすい場所に変更するといった対応をしたという。
なお、このツアーに関するクレームは、映画制作会社や旅行会社の対応の変更により、現在は同様の申出は無いという。また、消費者がほぼ40代の女性であったことから、予約方法についての問合せも多く、申込方法をインターネットから電話に切替えたことも、クレームの減少につながっているようだ。
▽パンフレット上の「小さい」注意書き
これに関連し、JATAではホームページやパンフレットなど、注意書きについて小さい文字で記載するものについては、苦情対応セミナーなどで業界の注意を喚起していく。JATAでは顧問弁護士の三浦雅生氏の見解として「読めないものを書いても仕方がない」という考えを紹介。JATAではこうした見解も踏まえ、「もろもろ改善をしないといけない」との認識で、特に条件書の重要部分である取消料、変更等について、記載する文字のポイントを大きくする、約款を消費者に配布するなどの対応を求め、必要であれば、法制委員会でも検討する考え。