フィジーでのクーデター、「市内は平穏」の情報もあり、各社対応を検討

  • 2006年12月6日
 フィジーでのクーデターに関連し、ツアーの催行状況にも変化が出ている。ジェーティービーはルックJTBの出発を取りやめ、他社でも11月30日付けの外務省による危険情報の発出以降、検討を進めるなど、一部で動きが出ている。

 オペレーターのユー・ティー・アイ・ジャパンによると、現地からはクーデターの宣言があったという報告を受けているという。内容としては暫定政権の首相指名のほか、現内閣の閣僚の辞職、およびオフィス等の明け渡しを1ヶ月以内にすること、来週には新たな大統領の指名などを要請している。現地の状況としてはスバ市で一部、要所で軍部のチェックポイントが設置されているが、武力行使などは一切行われていない。なお、スバ以外の地区は、引き続き極めて平穏だという。


▽ジェイティービー
 ルックJTBのフィジー方面については12月5日から13日出発を催行中止とする。該当期間の旅行の申込者については、取消料を収受しない。なお、14日以降の対応については、11日に決定する予定。
 現実的には、エア・パシフィック航空(FJ)を利用するツアーについては、就航日が月・木・土の週3便であることから、5日、6日のFJ利用は無い。

▽近畿日本ツーリスト
 対応は6日に決定する予定。FJ利用のツアーについては、木曜発となり、5日については現地の情勢等を総合的に勘案する。また、同社社員をオークランドからナンディへ派遣する方向で調整を進めている。これにより、現地の状況を再確認し、木曜日発の旅客に対して情報提供、および安全の確保をするべく対応中(5日19時現在)。

▽日本旅行
 海外旅行担当部門で現地状況等を精査中。6日朝に通常通り、催行を決定。ただし、取消料については12月13日の日本出発分まで、今回の政変を理由とする取消しについては免除。

▽ジャルパック
 対応を検討した結果、通常通りの催行を継続することを決定。

▽阪急交通社
 対応を検討、来週の出発客への対応として、12日発分について、状況を見極める方針。

▽エイチ・アイ・エス
 対応を検討した結果、ツアーは通常通りの催行を継続する。ただし、外務省による11月30日付けの危険情報の発出以降、首都スバへのオプショナルツアーを中止しており、この対応についても継続する。HISの現地スタッフによると、ナンディ側では何の混乱も起きてなく、通常通りという情報を得ているという。