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ツーリコ、日本での営業を開始、システムだけでなくソフトでのサポートにも注力

  • 2006年8月4日
 アメリカに本社を置くツーリコホリデイズが3日、正式に営業を開始した。親会社のトラベルホールディングスは既に、アジア地域では北京、上海、香港の中国のほか、ソウル、バンコク、シンガポールなどに拠点を展開し、日本は満を持しての展開となる。コールセンターも日本で対応を含め23言語、サイトは11ヶ国語に対応。今後、日本ではツアーオペレーターのツーリコとして、日本ではアウトバウンドと共に世界各国で展開する強みを活かしたインバウンド事業も展開する。

 トラベルホールディングのアラン・グリンバーグ・チーフ経営責任者は「この数ヶ月に世界40ヶ所に事務所を開設。ヨーロッパだけでなく、アジア、そして日本でもビジネスを展開する」と日本での展開を表現。日本支社の安重孝一氏は「主力のホテルでアジアや欧州での契約件数の増加、オーランドでの日本人対応、日本ではサポート体制を充実する。これまではシステムでの対応が主だが、これに加え日本オフィスでソフト面を強化したい」と抱負を語った。

 海外旅行手配ではツーリコの本社がアメリカ・オーランドにあることから、アメリカ方面の手配が強いイメージがある。だが、ヨーロッパ方面の手配についても他社と知名度の違いがあるものの、今後は仕入れ力をアピールしていく考え。特に、ホテルは欧州に加え、アジアでも契約ホテルを増やしており、アロットを超えた場合でも新たな契約価格での仕入れが可能など、システムの対応幅も広い。同社では当面の目標として、同社のシステムを利用する旅行会社へ約1000IDを発行し、予約に結び付けていく。

 また、トラベルホールディングス傘下のシステム会社TGSは、ホテル向けインベントリー管理、旅行業界向けのオンライン経理システムなどを開発。こうした点も活かし、ツーリコの利用するシステムでもホテルと地図を連動させ、わかりやすい予約画面を提供する。具体的には、Google Mapを利用し、衛星写真の上に地図を載せた画面を提供。予約画面の日本語化についてもホテル等の部分では既に終了しているが、今後はホテルへの行き方などの道路案内など、旅行者が現地で利用する場合も考慮し、旅行会社などの意見も取り入れながら日本語化について検討する。