OTOA、新会長にUTI井上氏を選出、「良い『DNA』を受け継ぎ、変化に対応」

OTOA会長職に再登板となった井上氏は抱負として「2回目の就任は異例のことだが、指名された以上は協会活動に尽力したい」と意気込みを語る。特に任期となる2年間のOTOA活動としては、「これまで諸先輩方が築いてきたOTOAの良い『DNA』を受け継ぎながら、変化に対応した新しい形にしていく」と表現。業界内外の評価が高い安心・安全面での情報発信の拠点であるサイトでの情報発信を引き続き行う公益法人としての役割を強化。サイトでは専門家を招きいれ、サイトの拡充を進めるほか、先ごろ開設した携帯サイトについて、NTTドコモの公式サイトへの登録を進める。変化についても、インターネットの普及による業界への影響も踏まえ、「オペレーターは何が出来るか」を正面から見据え、専門性を打ち出し、協会としても旅行業界の一翼を担う団体として各省庁、業界団体との連携を深める。
また、会員企業への利益還元にも注力する方針。先ごろ改正された会社法についても会員企業の理解を深めるセミナーを開催するほか、地域別分科会の発足により、地域固有の問題について会員企業の要望を汲み取り、組織的に意見を反映していく。既に、ヨーロッパ方面などを取扱うレインボー会など、地域でまとまりのある会などについてはOTOA事務局から連携を深めていくほか、こうした会がない地域については事務局側から設立を促し、会員企業の活動の実態に近い協会活動につなげる。
また、副会長に就任した石井氏は「メキシコは日本人訪問者が少ないという点では、マイノリティだが、こうした意見をうまく協会活動に活かせる」、また関氏は井上氏の「副会長には積極的に動いていただく」との言葉を受け、「指示を仰ぎながら、貢献していきたい」とそれぞれ抱負を語った。
なお、OTOAの平成18年度役員は下記のとおり。
▽OTOA役員(氏名/役職/現職)
井上照夫氏/会長/ユー・ティ・アイ・ジャパン代表取締役
関守男氏/副会長/ジェイ・ティ・エイ・ジャパン代表取締役社長
石井あけみ氏/副会長(新任)/メキシコ観光代表取締役社長
速水邦勝氏/専務理事/OTOA
田口邦男氏/理事(新任)/カナダツアーシステム・インコーポレーテッド取締役副社長
立身政廣氏/理事(新任)/アイディツアーズサウスパシフィック代表取締役
錦織泰亮氏/理事(新任)/ジャルパック・インターナショナル・ヨーロッパ・ビーヴィ日本支社長
渡辺淳二氏/理事/ウニベルツール代表取締役社長
石井昭夫氏/理事/帝京大学経済学部教授
太田啓之氏/理事/太田公認会計士事務所代表取締役
大野幸郎氏/理事(新任)/エース損害保険旅行保険営業統括部長
亀山晴信氏/理事/OTOA顧問弁護士
竹内修司氏/理事/文教大学情報学部教授
寺嶋潔氏/理事/(財)運輸政策研究機構会長
山田隆英氏/理事/日本添乗サービス協会会長
大畑貴彦氏/監事(新任)/サイトラベルサービス代表取締役
前沢永壽氏/監事/マエサワ税理士法人理事長