クラツー、4月1日から「地域振興交流連絡会」を発足

  • 2006年3月30日
 クラブツーリズムは4月1日、「地域振興交流連絡会」を発足する。これは、クラブツーリズムの宿泊、運輸、入場施設などの仕入れ関連企業で運営するパートナーズ会の賛助会員が構成。国内の各地域に対する誘客拡大を目的とするもの。団塊シニアを中心としたシニアマーケットに対して「新しい旅文化」を提案するための情報交換、意見交換、相互研究などの活動を通して同社の商品造成に活かす。クラブツーリズムはこうした活動によって、従来の旅行形態に満足しないシニア層に向けた「こだわりの旅」を提案する。
 連絡会を構成する会員数は、3月28日現在で181団体。特徴は、観光協会など観光関連に留まらず、農協や漁協など地域経済に根ざした機関を含む。地方毎の支部にわかれ、それぞれの地域の商品造成担当者と具体的な商品につながる協力体制を構築する予定だ。
 設立準備総会で、代表取締役社長の太田佳男氏は「民間(クラブツーリズム)と地方自治体が協力することで相乗効果が生まれ、新しいニーズの取り込みが期待できる」と期待を示す。さらに、「地域の文化、歴史などそれぞれの特色は『旅する動機』となるはず」と語り、会員の地方自治体に情報提供と協力体制を求めた。

 クラブツーリズムはこれまで、地方自治体との協力で独自のイベントを開催。例えば、北陸・八尾の祭り「おわら風の盆」を模した独占企画「月見のおわら」の開催は8回を数える。送客は毎年4500名程度の実績を上回る1万人の送客を今年の目標とする。地域イベントとして継続してきた取組みを連絡会の発足に伴い、全国へと広めていく。