LX、スターアライアンス加盟でNHとコードシェアへ、LHとの連携でも利便向上

  • 2006年3月9日
 スイスインターナショナルエアラインズ(LX)国際線旅客事業担当副社長のマーセル・ビーダーマン氏が来日し、動向、およびスターアライアンス加盟で向上するサービスなどを紹介した。LXは05年度(1月〜12月)、経常赤字となるものの、「06年度は黒字」となる見込み。LXは2002年発足当時、初期投資などで9億900万米ドルの経常赤字。その後、SARSや鳥インフルエンザの影響を受けたほか、ここ数年は燃油費高騰が進み、今年度も黒字転換は実現できなかった。今後は、労働組合との協議によるコスト削減、スターアライアンス加盟による効果、ハブのチューリッヒ空港の路線網拡大などに取り組む。


▽LXの日本路線での施策

 一方、日本路線は昨年度に続き黒字を達成。夏期のピークシーズンはエコノミークラスのロードファクターが95%にものぼり、ビジネス、エコノミー共に年間を通して堅調という。

 今夏にスターアライアンスに加盟するLXの今後についてLX日本・韓国地区支社長の岡部昇氏は、「漠然とした状況」としながら、「いかにお客様に利便を提供できるかがポイント」と説明。日本ではスターアライアンスに加盟する全日空(NH)の重要性を強調し、LXは6月から全日空(NH)とのコードシェア運航を開始する。「第2段階として全日空の国内線とのコードシェア運航も考えている」ことを紹介した。また、日本航空(JL)とこれまでコードシェア運航を行ってきたが、今後、JLがワンワールドに加盟する転換期の措置として、JLが自社の機材を使用する6月から9月はJL便にLXが便名コードを付けて座席を販売し、JLによるLX運航便への便名コードは付けずに替わりにNHがLX便にコードを付けて座席販売する。
 そのほか、FFPプログラム「Miles&More(マイルズ&モア)」によるLXの旅客へのサービス向上など、ルフトハンザグループと2社で協業し、両社の旅客へのサービス向上について、積極的な取り組みを展開していく。