NH、06年度上期から国内線運賃を値上げ、平均約940円の値上げ

  • 2005年12月26日
 全日空(NH)は2006年度上期(2006年4月〜9月)搭乗分から、国内線運賃を値上げする。運賃は距離に応じて5段階に区分し、それぞれの単価を現行の運賃額に加算する。値上げ額は200キロメートル未満が500円、200キロメートル以上400キロメートル未満が700円、400キロメートル以上800キロメートル未満が900円、800キロメートル以上1000キロメートル未満が1100円、1000キロメートル以上が1300円で、値上げ額は平均約940円、値上げ率は片道で平均約4%。子供運賃や株主優待などの一定の割引率を適用する運賃は現行通りの割引率だ。
 NHは、人件費・事業構造改革などの費用削減・増収努力をしてきたが、燃油価格が想定を上回る水準で推移、2006年度は05年度比500億円を越える燃油比の増加が見込まれ、企業努力でまかないきれない水準と判断。また、燃油価格の高騰が一過性ではなく、当面の間、市況が従来の水準に戻る見通しがつかない状況としている。

 なお、運賃体系を簡素化し、事前購入型の新運賃を設定。「早割21」と「バースデー早割」を終了し、28日前までの事前購入型新運賃「特割28」に統合、全路線に設定する。「特割7」、「特割1」は、一部路線を除き「特割7」を中心とした体系に再編。「特割28」、「特割7」、「特割1」の詳細は来年1月頃に発表する予定だ。そのほか、「超割」を4月から6月の期間で、毎月5日間ずつの合計15日間で設定。運賃額は8300円から1万8300円。