年末年始の海外旅行者数は微増、国内・海外の総消費額は4年ぶりの増加、JTB予測

  • 2005年12月7日
 ジェイティービーがまとめた年末年始(12月23日〜1月3日)の12日間の旅行動向調査によると期間中の総旅行人数は国内・海外を合わせ、前年比1.3%増の2973万6000人となる見込み。このうち国内旅行は1.3%増の2911万2000人、海外旅行は0.8%増の62万7000人と予測している。曜日配列が悪いことから、海外旅行の伸びが鈍るとの予測もあったが、全般としては堅調に進む見込みで、年明け後にも出発が増える動きが浮かんでいる。特に、成人の日(1月9日)の休日を利用した長期の海外旅行に出かける例もあり、「分散化」、「ゆったり」といったキーワードが定着しつつあるようだ。

 海外旅行の方面別ではアジアが弱含みの1.5%減、北米は4.3%増、ハワイは1.7%増、グアム・サイパンは2.0%増、ヨーロッパは4.0%増、大洋州は6.6%増となる見込み。この結果からは中・長距離の堅調な推移が見られる。特に、年明けには航空運賃が値下がりすることから、これを狙い撃ちした予約があることから、休暇取得の意識の変化、コストパフォーマンスに対する意識が敏感であるとJTBでは分析している。また、アジアも減少するものの、旅としては都会の街歩きも増えるものと見ている。

 なお、旅行に伴う総消費額は3.5%増の1兆1505億円となり、2000/2001年の年末年始以来、4年ぶりの増加との見込みだ。


▽JTB予測 2005/06年年末年始の海外旅行者数

□海外旅行者数計(予測) 62万4000人(0.8%増)
・アジア計        33万6000人(1.5%減)
  韓国         8万5000人(2.3%減)
  中国         7万3000人(17.0%減)
  香港         3万3000人(3.1%増)
  台湾         4万1500人(15.3%増)
  タイ         4万1000人(17.1%増)
  シンガポール     1万6000人(6.7%増)
  インドネシア     1万3000人(18.7%減)
  マレーシア      7500人(7.1%増)
  その他        2万6000人(4.0%増)
・北米計         4万8000人(4.3%増)
  アメリカ本土     4万1500人(3.8%増)
  カナダ        6500人(8.3%増)
・ハワイ         6万1000人(1.7%増)
・グアム・サイパン    5万2000人(2.0%増)
・ヨーロッパ       7万8000人(4.0%増)
・オセアニア       4万500人(6.6%増)
  オーストラリア    3万人(7.1%増)
  ニュージーランド   7000人(前年同)
  南太平洋       3500人(16.7%増)
・その他         8500人(6.3%増)