JATM、ロシア旅行セミナーを開催、SU、XF、H8など最新情報提供

  • 2005年12月2日
 ロシア専門の旅行会社、ジャパン・エア・トラベル・マーケティング(JATM)は1日、東京でロシア旅行セミナーを開催、アエロフロートロシア航空(SU)をはじめ、ウラジオストク航空(XF)、ダリアビア航空(H8)の最新情報や2006年上期スケジュールについて説明した。

 セミナーの冒頭、挨拶に立ったロシア領事部2等書記官のセルゲイ・ジェストキー氏は、先月下旬に日露間の政府レベルで交わされた合意文書の中で、観光分野に関連した今後の取り組みが具体化したことから、今後の両国の観光拡大に期待を示した。セルゲイ氏は、「観光は草の根レベルの発展が大切」と語り、「相互交流人数の拡大を目指し、日露間の国民交流を強化することが、両国間の経済、貿易に良い影響をおよぼす」とコメントした。

 全日空(NH)が運休するモスクワ便の復活に意欲を示すなど、SUは今後、座席競争が激しくなると予想。セミナーでは、現在取り組む活動内容などを紹介した。SUはシステムを「セーバー」への移行を進めており、今後は、各GDSとの接続レベルを上げていく考えだ。また、今月中に日本人のインタープリターの導入を予定し、日本向けサービスの向上を図るほか、来年に加盟を予定するスカイチームから改善を要求された、パートナーキャリアとのコードシェアやネットワークの構築、サービスの質やイメージの向上などに関して、取り組みを続ける状況だ。スカイチームに加盟した場合、旅客、現在4000名のFFP会員の増加などに期待を示す。さらに、今後、機材繰り調整が順調に進む場合、関西空港からの就航も視野に入れる。
 そのほか、デスティネーションでは、サンクトペテロブルグへの旅客のピークが今年、通常の夏から、11月、12月、1月に移動しているほか、アルメニアなどのコーカサス地方を商品化する旅行会社が増加するなど、新しいトレンドを紹介。さらに、セルビア、モンテネグロは近隣のクロアチアへの日本人訪問者増が進むことから、今後、プロモーションを予定する。

 XFは来年上期、関空線を月曜、土曜出発に変更、2泊3日の商品造成を可能としたほか、ゴールデンウィークからは好調な富山線を週4便体制で運航開始し、夏期はデイリー運航も予定する。北九州便は8月中旬から9月末まで、5年連続でチャーター便を運航、年内には定期便にしたい考えも示した。また、成田/カムチャッカ線は前年比の倍となるなど、好調に推移する状況だ。