ワンワールド、旅行会社向けセミナー開催、各社利用のメリットを運賃などで示す

  • 2005年11月25日
 ワンワールドはこのほど、旅行会社を対象としたセミナーを開催、日本オンラインのアメリカン航空(AA)、ブリティッシュエアウエイズ(BA)、キャセイパシフィック航空(CX)、カンタス航空(QF)、フィンランド航空(AY)の5社がそれぞれアピールをした(詳細は下記を参照)。
 ワンワールドはこのところ、加盟航空会社を増やしているところ。日本航空(JL)が先ごろ加盟に向けた意思を表明したほか、マレブ・ハンガリー航空(MA)の加盟が正式に認められ、ロイヤルヨルダン航空(RJ)の参加も予定されているところ。現在のネットワークは世界135ヶ国、600都市から大きく拡大が予測され、旅客の利便性では大きな向上を図ることができそうだ。

 また、JLの加盟については、現在、詳細な詰めを進めているところ。具体的には運賃の設定などについて、ワンワールド側とJL側で規定をあわせる作業などを行っており、正式加盟の時期については、年明けごろに発表となる見込み。今後の作業にもよるが、ワンワールドでは、JLとの共同でアライアンスとしてのセミナーを開催することについても前向きだ。


◆ワンワールド
 ワンワールドとしては、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の日本5都市に乗り入れ、週400便、13都市へ直行便を運航。年間では約400万人が利用している。特に、ワンワールド加盟会社を利用する世界一周運賃、周回旅行運賃のほか、ワンワールドビジットパスの利用により、お得感のある旅行を提供できるとアピール。利用条件などでも利便性を図っており、既に今年1月25日から世界一周運賃で、ファースト、ビジネスクラスの必要旅行日数を撤廃している。

◆アメリカン航空
 ビジネスクラスのシートは2007年以降にライフラット式へ変更する予定。現在はJFK、ダラス・フォートワース空港の拡充を図ったところ。

◆ブリティッシュエアウエイズ
 ビジネスクラスのシートは来夏以降に導入を予定。ビジネスクラスについては変更を加えており、クッションにやわらかい素材を利用、枕は従来から30%ほど大きいサイズを提供している。また、旅行代理店向けの日本語サイトで情報提供に力を入れているところ。

◆キャセイパシフィック航空
 スカイトラックス社のエアライン・オブ・ザ・イヤーに輝くサービスを提供している。最近、香港国際空港のラウンジ内にゲームゾーンを開設し、様々な面から快適性、居住空間の拡充に努めている。

◆カンタス航空
 下期から、オーストラリア国内でのストップオーバーが可能なビジネスセーバーを導入。また、子会社のオーストラリア航空(AO)が札幌/ケアンズ線で11月2日から、増便している。ジェットスターもオーストラリア/ニュージーランド間のタスマン路線を就航しており、利用を促したい。

◆フィンランド航空
 来年春に長距離路線のビジネスクラスを全面リニューアルし、新たなビジネスクラスのシートを導入。これまでの42席から36席と座席数を縮小し、シートピッチは127センチから160センチへと拡大し、ゆとりある空間を生み出す。
 また、来年6月には名古屋/ヘルシンキ線を就航。これにより、成田が週2便、関空が週5便を加え、日本/フィンランド間を週10便体制で結び、輸送力を強化する。