JL、機材品質管理を強化、ボ社の整備支援システム導入

  • 2005年11月18日
 日本航空(JL)は、ボーイング社の整備支援システム「エアプレイン・ヘルス・マネージメント・サービス(AHM)」を導入する。来年4月から、ボーイングB747-400型機、B777型機の全機材にAHMのプログラムを本格導入し、今後も対象機種を拡大する予定だ。JLはAHMの導入で、整備処理の利便性が向上するとして、運航便の遅延や欠航の防止に期待する。

 AHMは、航空機からリアルタイムで送られる航空機システムの状態を表すデータを基に、地上のシステムに保存されている過去の整備履歴や他社の事例などの各種情報を整備士に提供する総合的整備支援システム。アクセス権をもつ整備士はインターネットを経由し、ボーイング社のサーバーから、AHMの情報を入手できる。
 また、AHMは蓄積する各航空会社のデータを解析し、不具合の兆候の把握も可能。これにより、JLは従来の予防整備の強化、航空機の安全性の向上を図る。JLは2003年から、AHMの開発パートナーとしてボーイング社に携わっており、2004年から試験運用をしていた。AHMの導入はJLが世界で初めて。