NH山元氏、NZ・TGのJLとの提携について「けじめ」を求める

さらに旅客のメリットとなるFFP、ラウンジ、スルーチェックインなどの効果が大きく、先ごろの全日空の決算でも国内線、国際線ともに黒字となったことを示唆し、「財務面でも大きなメリットがあり、2004年度で約150億円の増収効果」(山元氏)と言及。ただし、「加入後にしばらく時間がかかる」と、国際線の黒字化が6年間の無配の時期を経た上であることを踏まえ、「容易でない」とコメントした。

また、NHは今後の路線展開として、国際線の路線拡張についても言及。「ルフトハンザドイツ航空がヨーロッパで路線を厚くしているように、全日空はアジアでの路線拡充をはかる必要がある」との考え。ただし、現在の原油高騰などの環境から、すぐに路線拡充へ転じるわけではないことも明言。時期的には、NHが導入を決定している新型機材のボーイング787型機の就航に合わせることが濃厚。この機材は現在のB767型機と比較して燃費効率が15%ほど良く、中型の機材で効率的な就航が可能となる。ただし、路線としてはレジャー需要だけでは就航は考えておらず、ビジネスとレジャーの需要を踏まえ、さらに燃費効率を踏まえた上での展開となる。