AA、燃油費高騰などを理由に10月末で名古屋/シカゴ線の運航を中止
アメリカン航空(AA)は10月31日の名古屋発便を最後に、名古屋/シカゴ線の運航を中止する。11月1日以降の名古屋/シカゴ線を予約した旅客についてはフライトの変更、または全額返金を行う。この路線は今年4月に開設されたばかりで、AAは好調と伝えてきただけに、アメリカ系の航空会社の厳しい一面を見せた格好だ。なお、AAの日本路線における変更は名古屋/シカゴ線に限るもので、11月2日から運航を予定している関西/ダラス・フォートワース線は計画通り就航するとしている。
AAは国際線旅客輸送量を前年比11%増と積極的な国際線の展開を図っているが、名古屋/シカゴ線に投入するボーイング777型機については、「より成長が見込まれる長距離路線へと配置する」計画だ。この決定の背景には、アメリカ本土を襲ったハリケーンの影響として、ジェット燃料価格が高騰しており、AAでは「就航当初の想定した収益を維持することが不可能」とコメントする。
名古屋発のアメリカ行き路線はユナイテッド航空(UA)のサンフランシスコ行き、ノースウエスト航空(NW)のデトロイト行き、これにAAのシカゴ行きの3路線。シカゴについては特に、ビジネス需要が重視され、営業を強化していたところだが、成田を経由する日系航空会社の利用客の獲得も含めて難しかったようだ。名古屋の旅行会社からは、残念という声も聞かれるが、燃料コストの高騰、さらには「マイレージを重視する顧客が動かなかったのでは」との見方まであり、厳しい航空会社の台所事情に配慮する意見は多い。また、「需給のバランスは(1便減り)ちょうど良いのでは」という冷静な見方もある。
アメリカ系の航空会社については、先ごろ、デルタ航空(DL)、NWが同日にアメリカ連邦破産法第11条の適用を申請し、苦しい状況が伝えられているところ。NWについては、申請前に成田/ニューヨーク線の運休を発表し、路線毎の収益性を重視する傾向が強まっている。こうした流れは、各社のコスト高の体質や燃料コストの高騰などが要因とされているが、一段と厳しい姿勢で収益を睨んだ路線展開が進む方向となりそうだ。
AAは国際線旅客輸送量を前年比11%増と積極的な国際線の展開を図っているが、名古屋/シカゴ線に投入するボーイング777型機については、「より成長が見込まれる長距離路線へと配置する」計画だ。この決定の背景には、アメリカ本土を襲ったハリケーンの影響として、ジェット燃料価格が高騰しており、AAでは「就航当初の想定した収益を維持することが不可能」とコメントする。
名古屋発のアメリカ行き路線はユナイテッド航空(UA)のサンフランシスコ行き、ノースウエスト航空(NW)のデトロイト行き、これにAAのシカゴ行きの3路線。シカゴについては特に、ビジネス需要が重視され、営業を強化していたところだが、成田を経由する日系航空会社の利用客の獲得も含めて難しかったようだ。名古屋の旅行会社からは、残念という声も聞かれるが、燃料コストの高騰、さらには「マイレージを重視する顧客が動かなかったのでは」との見方まであり、厳しい航空会社の台所事情に配慮する意見は多い。また、「需給のバランスは(1便減り)ちょうど良いのでは」という冷静な見方もある。
アメリカ系の航空会社については、先ごろ、デルタ航空(DL)、NWが同日にアメリカ連邦破産法第11条の適用を申請し、苦しい状況が伝えられているところ。NWについては、申請前に成田/ニューヨーク線の運休を発表し、路線毎の収益性を重視する傾向が強まっている。こうした流れは、各社のコスト高の体質や燃料コストの高騰などが要因とされているが、一段と厳しい姿勢で収益を睨んだ路線展開が進む方向となりそうだ。