NH、新社長に山元峯生氏、コスト削減進め「アジアNo1」目指す
全日空(NH)の代表取締役社長に4月1日付けで山元峯生氏(現・代表取締役副社長)が就任する。代表取締役社長の大橋洋治氏は代表取締役会長に就任、取締役会長の野村吉三郎氏は最高顧問に就任する予定だ。1月18日に開催した臨時取締役会で決定した。
発表会見で大橋氏は「2003年度に復配を果たし、今年度の配当も目処がついた。また、国際線も黒字化する見込みだ」と事業構造が軌道に乗ったことを説明。「今後はスピード感と若返りが大切」と社長交代の理由を語った。山元氏は「グループ会社を含めると3万人の社員を抱えている。この責任を重く受け止めている」と率直な気持ちをコメント。まずは永続的に安定した配当を目指すとして、野村氏、大橋氏が築いた社内のインフラをベースに、グループ会社などの体制を引き締め、一層コスト削減に努める考えを明示。地道に体力を貯え、2009年の羽田空港の再拡張に備えたい意向だ。
国際線の戦略に関しては「路線を拡大しないと収入は伸びない」と述べ、時期と収益性を考慮し、中国路線の広州線やシカゴ線の開設を目指す。また、これまでNHが掲げてきた目標「アジアナンバー1の航空会社」を2009年に実現するため、顧客満足、クオリティ、財務体質の3点の向上に取り組む。
▽山元峯生(やまもと・みねお)氏
昭和20年7月22日 鹿児島県出身 59歳
昭和45年京都大学法学部卒業後、全日空に入社。客室部長、法務部長、総務部長、人事部長などを経て、平成11年に取締役社長室長、平成15年に代表取締役副社長に就任。
発表会見で大橋氏は「2003年度に復配を果たし、今年度の配当も目処がついた。また、国際線も黒字化する見込みだ」と事業構造が軌道に乗ったことを説明。「今後はスピード感と若返りが大切」と社長交代の理由を語った。山元氏は「グループ会社を含めると3万人の社員を抱えている。この責任を重く受け止めている」と率直な気持ちをコメント。まずは永続的に安定した配当を目指すとして、野村氏、大橋氏が築いた社内のインフラをベースに、グループ会社などの体制を引き締め、一層コスト削減に努める考えを明示。地道に体力を貯え、2009年の羽田空港の再拡張に備えたい意向だ。
国際線の戦略に関しては「路線を拡大しないと収入は伸びない」と述べ、時期と収益性を考慮し、中国路線の広州線やシカゴ線の開設を目指す。また、これまでNHが掲げてきた目標「アジアナンバー1の航空会社」を2009年に実現するため、顧客満足、クオリティ、財務体質の3点の向上に取り組む。
▽山元峯生(やまもと・みねお)氏
昭和20年7月22日 鹿児島県出身 59歳
昭和45年京都大学法学部卒業後、全日空に入社。客室部長、法務部長、総務部長、人事部長などを経て、平成11年に取締役社長室長、平成15年に代表取締役副社長に就任。