JAL・ANAのGW輸送実績、国際線は108%増の27万9372人

  • 2004年5月10日
 JALグループ、ANAグループはこのほど、4月28日から5月9日のゴールデンウィーク期間(12日間)の輸送実績を取りまとめた。これによると2グループ合計[日本航空インターナショナル(JL)、日本アジア航空(EG)、JALウェイズ(JL)、全日空(NH)、エアーニッポン(EL)、エアージャパン(NQ)]の日本発国際線の総旅客数は前年比107.8%増の27万9372人(昨年:13万4460人)となった。4月20日時点の両グループの予約数は28万9570人であることから、予約から1万人の減少であったものの、予約時の前年比は107.0%増であったことからみれば、予約から搭乗まで順調に推移したものと思われる。また、ピークとなる搭乗率は日本発では4月29日(JAL:85.7%/ANA:88.3%)と5月1日(JAL:84.5%/ANA:88.4%)、日本着では5月4日(JAL:86.9%/ANA:84.6%)、5日(JAL:91.6%/ANA:94.2%)であった。特徴的であったのが期間中の最後の日曜日となる5月9日の日本着で、JALは72.0%、ANAは72.9%と比較的後半にまで国際線の日本着を利用する旅客が多かったことだ。
 JALGの国際線日本発の提供座席数は前年比26.0%増の34万6023席、総旅客数は109.8%増の21万6480人で、利用率は62.6%である。路線別でも全て前年を上回る実績となったほか、4月20日時点の予約から伸ばしたのは欧州線、東南アジア線、韓国線、中国線となり、アジア方面において手堅い需要を見せた。
 ANAGの国際線日本発の提供座席数は11.4%増の9万5924席、総旅客数は101.0%増の6万2892人で、利用率は65.6%であった。路線別ではホノルル線、グアム線を含むリゾート線において2.4%減と若干の弱含みを見せたほかは全て前年増の旅客数を記録。中国線では予約時からの上積みを獲得した。なお、詳細は下記のアドレスでの表を参照のこと。

▽国内線は順調
 国内線上下線合計はJALGの総旅客数は3.6%増の148万8487人(提供座席数:2.3%減)、ANAGは15.5%増の148万4533人(同:3.5%減)と、大手2社は提供座席数の減少を上回る旅客増を記録。また、スカイマークエアラインズ(BC)は48.4%増の7万9147人(同:33.0%増)、エア・ドゥは78.8%増の3万6960人(同:81.2%増)と提供座席数の増加に伴う旅客数の増加を獲得している。

▽JLの路線別輸送実績[旅客数(前年比)/利用率]
ホノルル線     3万2018人(117.3%増)/78.6%
米大陸線      2万3458人(38.7%増)/79.4%
欧州線       2万3383人(74.0%増)/65.4%
東南アジア線    4万6564人(149.0%増)/56.8%
オセアニア線    1万1885人(50.8%増)/69.8%
グアム・サイパン線 1万7307人(147.3%増)/66.3%
韓国線       2万1495人(53.5%増)/61.4%
中国線       2万4425人(451.0%増)/46.3%
全路線       20万535人(106.5%増)/62.9%

▽NHの路線別輸送実績[旅客数(前年比)/利用率]
米州   1万8982人(35.1%増)/75.8%
欧州   1万7884人(48.9%増)/75.7%
中国   3万9927人(308.1%増)/56.5%
アジア  3万7148人(104.4%増)/72.8%
リゾート 1万1698人(2.4%減)/76.2%
全路線  12万5639人(90.3%増)/67.7%