IATA、5月の輸送実績でSARSの影響大、今後の回復に慎重な見方
国際航空運送協会(IATA)によると、2003年5月の定期航空会社の輸送実績は有償旅客キロメートル(RPK)が前年比21.0%減、有効座席キロメートル(ASK)が12.6%減となった。中でも、アジア・太平洋地区の航空会社の実績はRPKが50.8%減となり、新型肺炎(SARS)の影響が最も大きい地域であることを示している。ただし、減便や運休等の措置によりロードファクターは4月の63.5%から1.1ポイント上昇し、64.6%となった。
6月の状況を見ると、旅客が徐々に戻り始めているものの、各航空会社は収益構造の是正などの問題も抱えていることから、IATAでは各社の営業状況が完全回復するのは時間がかかるとの慎重な見方を示している。なお5月の方面別定期航空会社の輸送実績は下記の通り。
▽方面別定期航空会社の旅客輸送実績(5月)/RPK/ASK
ヨーロッパ 5.5%減/4.1%減
北米 20.6%減/19.0%減
南米 2.0%増/1.9%増
アジア・太平洋 50.8%減/30.7%減
中東 1.6%減/11.6%減
アフリカ 0.1%減/7.7%増
全体 21.0%減/12.6%減
6月の状況を見ると、旅客が徐々に戻り始めているものの、各航空会社は収益構造の是正などの問題も抱えていることから、IATAでは各社の営業状況が完全回復するのは時間がかかるとの慎重な見方を示している。なお5月の方面別定期航空会社の輸送実績は下記の通り。
▽方面別定期航空会社の旅客輸送実績(5月)/RPK/ASK
ヨーロッパ 5.5%減/4.1%減
北米 20.6%減/19.0%減
南米 2.0%増/1.9%増
アジア・太平洋 50.8%減/30.7%減
中東 1.6%減/11.6%減
アフリカ 0.1%減/7.7%増
全体 21.0%減/12.6%減