豪Experience Co、日本人利用比率10%へ 幹部来日で旅行会社に訴求

  • 2026年7月7日
(左から)フィオナ・スティルウェルCCO、ジョン・オサリバンCEO

 このほどオーストラリアのケアンズを中心に体験型アトラクションを提供するExperience Co(エクスペリエンス・コー)CEOのジョン・オサリバン氏とCCOのフィオナ・スティルウェル氏が来日。メディアに対するプレゼンテーションを行い、日本市場拡大を目指していることを明かした。

 同社は、オーストラリアに拠点を置き、海、陸、空をベースとしたアドベンチャーツアーやアクティビティを提供。オーストラリアの東海岸を中心に事業を展開し、近年は企業買収を通じて南オーストラリア州へも進出を果たしている。

 主力商品は、クイーンズランド州のグレートバリアリーフとデインツリー国立公園の2つの世界自然遺産を体験するアトラクション。特に、アウターリーフでは最新という同社のポンツーン(海上浮き島/2022年運用開始)を訪れるツアー「リーフマジック」は、設備面でも高い評価を得ているという。

 2026年向けには、高付加価値旅行者を対象にポンツーンへのヘリコプターの送迎や、海洋学者によるレクチャーなどを組み込んだ高付加価値商品「リーフ・インダルジェンス」を発表した。グリーン島とフィッツロイ島の2島を巡るツアー、ホエールウォッチングといったアトラクションのほか、サンゴ再生プログラムといった環境保全の取り組みは教育旅行の素材としても活用されている。陸ではデインツリー国立公園での熱帯雨林ツアーやアトラクションを提供している。

 同社を利用する海外観光客は全体の約4割で、ロングホール市場は中国、英国、米国。日本はこれらに次ぐ4番目の市場で、ファミリーやシニア層を中心に約6万人で全体の約6%となっている。スティルウェルCCOは「これを10%にするのが目標」という。

 オーストラリア政府観光局の統計によると、2025年にオーストラリアを訪れた日本人客は対前年比7%増の約42万人。現地での消費額は、2025年9月までの1年間で約22億豪ドル(約2244億円)と、前年同期比9%増。

 オーストラリア旅行業関係者によると、円安の影響が他国より少なく、時差が1~2時間であることや、治安の良さに加え、カンタス航空(QF)の燃油サーチャージが比較的低額に抑えられていることも今後追い風になるのではないか、という見解もある。

 オサリバンCEOは「日本はポテンシャルの高い、重要市場。大いに期待できる」と話す。両氏は東京と大阪で大手旅行会社を中心とした十数社にセールスコールを行っており、「いずれもとてもポジティブな言葉をいただき、手ごたえを感じた」と力強く語った。