サンフランシスコ観光協会会長兼CEOインタビュー、円安&不確実性高まる現況にどう向き合うか
このほどサンフランシスコ観光協会会長兼CEOのアンナ・マリー・プレスッティ氏らがミッション団として来日し、旅行業界やメディア向けにイベントを実施した。円安や地政学的リスクなど逆風が強く吹く米国へのアウトバウンド市場だが、サンフランシスコ市として現状をどのように捉え、マーケティング活動を展開していくのか。初の女性CEOとして現職に就任する前にはホテル・ニッコー・サンフランシスコの副社長兼総支配人を務め、日本市場の理解も深いプレスッティ氏に話を聞いた。
-日本からを含め外国人訪問者数の現状は
サンフランシスコ観光協会会長兼CEOのアンナ・マリー・プレスッティ氏(以下敬称略) 2026年の日本人訪問者数は11万3000人となる見込みで、2019年の13万6000人と比べるとまだ17%減。インバウンド全体も12%減から15%減で、特に中国市場が減少している。
日本市場の伸び悩みの理由は一つではないだろう。円安はもちろんそのひとつだし、地政学的理由も当然影響しているはずだ。特に円安は、日本の消費者は数多くの選択肢のなかから訪問先を選ぶわけで、サンフランシスコよりも財布に優しい旅行先もあるはず。とはいえ、サンフランシスコへの訪問意欲自体は下がっていないと考えている。
-世界的には人手不足や客室不足に悩む都市もあるが
プレスッティ サンフランシスコの状況は悪くない。コロナ前には戻っていないが少しずつ近づけている状況でありつつ、ホテル客室の稼働率は70%ほど。そのため宿泊料金もやすくなっている。これほどのバーゲンプライスはそう長くは続かないので早く予約した方がいい(笑)。実際のところ少しずつ値上がりし始めてもいる。
-サンフランシスコの魅力を改めて
プレスッティ サンフランシスコはアイコニックな素材を見て回るのに最適な場所だ。「ペインテッド・レディース」やケーブルカー、ゴールデンゲートブリッジなど、誰もが見たいと思うアイコニックなスポットがたくさんある。
ただ、到着してから少し経つと街そのものに引き込まれていくことに気付くはず。ジャパンタウン、イタリア人街のノースビーチ、チャイナタウン、ノエバレーなど個性豊かな地区がある。そういったエリアでは文化や人々との交流、そして美味しい食事を体験することができる。
そしてカリフォルニア州も大きく輝かしい存在だ。全米でも最も美しい州のひとつであり、世界でも有数の美しい場所だ。サンフランシスコから2時間圏内で、午前中にサーフィンをして、午後にはスキーができ、帰り道にワインテイスティングを楽しむこともできる。


