箱根強羅に「オークラリゾート」、2029年開業へ

  • 2025年12月8日
ロビーイメージ

 ホテルオークラは西松建設と組み、箱根・強羅で国内初の「オークラリゾート」ブランドとなる温泉リトリートを2029年に開業する。所有は西松建設、運営はホテルオークラで、2025年7月11日に運営管理契約を締結済みだ。年間2000万人超が訪れる箱根市場で、需要の取り込みを図る。

 ホテル名称は「オークラリゾート 箱根強羅」で、明星ヶ岳を望む強羅エリアに位置し、夏季には強羅温泉大文字焼を正面に臨むロケーションだ。客室は全58室で、標準客室はバルコニー込み約63㎡、すべての客室に大涌谷温泉を源泉とする露天風呂を備える。館内には内湯とドライ・ミストサウナを設けた大浴場、鉄板焼カウンター併設のファインダイニング、バー・ラウンジ、トリートメントルーム2室を配置し、温泉滞在の付加価値を高める構成だ。

 コンセプトは「Forest Hideaway」で、グエナエル・ニコラ氏率いるキュリオシティが全体デザインを担当する。館内はグリーンとベージュを基調に、ロビーや大浴場、客室いずれからも箱根の山並みを取り込む開口計画とし、静けさと温もりを両立した空間を志向する。

 アクセスは箱根登山電車・強羅駅から車で約5分、ケーブルカー中強羅駅から徒歩約3分。建物は傾斜地を生かした西棟地上3階・地下3階、東棟地上4階の2棟構成で、延床面積は約9651㎡となる。