HIS、沖縄の土産店サウスウイングを子会社化へ 国際通り6店舗で地場消費を取り込む

  • 2025年10月22日

 HISは、那覇・国際通りで土産店「KID HOUSE」を展開するサウスウイングを子会社化する。沖縄の地場小売と自社の送客・宿泊・地域創生を連動させ、収益基盤の強化を図る考えだ。

 取得価額は9億6000万円、取得株式数は160株で、取得後の所有割合は80%となる。譲渡実行予定日は2025年11月10日。業績への影響は軽微とし、サウスウイングは2026年10月期中に連結子会社化される見込みだ。

 同社は中期経営計画(2024–2026年)で「コア領域の変革」と「新規領域への挑戦」を掲げ、旅行関連・非旅行事業の成長を重点戦略に位置づける。本件はその一環であり、旅行事業とのシナジー創出を狙うものだ。

 サウスウイングは那覇市に本社を置き、国際通りで「KID HOUSE」を6店舗運営する。店舗は「沖縄の海」をテーマにした売り場づくりや、工芸品・酒類など高付加価値商材の提案型販売に強みを持ち、創業30年以上の実績と地元基盤を有する。HISは国内148拠点・海外58カ国140拠点のネットワークを活用し、ツアー客の誘致やホテル・地域創生事業との連携を深めることで、沖縄観光市場での収益基盤強化を図る。