クルーズ人口の増加と若年層開拓へ「クルーズEXPO 2025 東京」、お台場で初開催へ

  • 2025年8月5日

 クルーズ業界の新たな需要創出を目指し、「クルーズEXPO 2025 東京」が12月5日・6日の2日間、東京・お台場の東京国際クルーズターミナルにて開催される。クルーズイズムが事務局を務める本イベントは、若年層やファミリー層を主なターゲットとした、クルーズ旅行の裾野拡大を狙った大規模な交流・発信の場となる。

 イベントは「業界日」と「一般日」に分かれ、クルーズに特化した展示・セミナー・トークイベントを通じて、潜在顧客層の掘り起こしを図る。

 開催日時は、12月5日(金)の業界日が午後開始、12月6日(土)の一般日は午前10時から午後5時を予定している。来場者数は2日間で5000〜1万人を見込んでおり、クルーズ船社や旅行会社、自治体、ホテル、航空会社など約50社の出展を目標としている。

 当日は、クルーズ船社と人気YouTuberによるパネルディスカッションや、「令和の虎」出演者によるトークショー、ディズニークルーズの説明会などが予定されており、特にインフルエンサーを活用した情報発信で新規層への訴求を強化する方針だ。

 クルーズイズム代表理事の久野健吾氏は、「日本のクルーズ人口はコロナ前の水準にも戻っておらず、2030年に100万人という目標を実現するには、裾野の拡大が急務」と語る。若年層やファミリー層にクルーズの魅力を伝え、小さい頃からの接点を作ることが長期的な市場拡大につながるとし、特にクルーズに馴染みのない層の来場を期待している。

 さらに、イベントは年1回の継続開催を見据えており、将来的にはインバウンド向けプロモーションとの連動も視野に入れる。国内外を巻き込むクルーズ振興イベントとして発展させていく構想だ。

 クルーズイズムは、約150名のインフルエンサーを擁し、総フォロワー数は約700万人に達する。SNSを通じた発信力を武器に、これまで業界内にとどまっていた情報を広く一般に届けることを強みとしている。

 なお、本イベントの参加は無料で、申し込み方法などは今後発表される予定だ。