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【スリランカ現地レポート】経済危機でガソリン不足や計画停電、観光地やホテルの影響は?

  • 2023年1月24日

マスク着用の義務

 マスク着用は自己責任という状態で、ホテルのスタッフもほとんどがマスクを着用していません。感覚では街中でも10%ほどしか着用をしていませんし、スーパーなどの店舗では半分くらいの人が着用しているくらいです。

アーユルヴェーダ

 スリランカと言えば「アーユルヴェーダ」。コロナ禍でソーシャルディスタンスと言われる中、「人の手のひらで癒すことに意味がある」と考えるアーユルヴェーダは、共存が難しい立ち位置だったと思います。しかし今はソーシャルディスタンスは過去の話で、人の笑顔が癒す力を持っていると言わんとばかりに、ドクターやセラピスト達はマスクを外して笑顔でゲストを持てなしてくれます。観光客の戻りの遅い日本からも2022年11月頃からアーユルヴェーダ・リトリートを目的にスリランカへ渡航するFITのお客様が増えてきていました。

「アーユルヴェーダ」「ウェルネス」を目的にスリランカを訪れる人は多い(写真提供:Jetwing Saman Villas)

 現在、スリランカへ旅行している多くのお客様が、飛行機やホテルは自分で手配するという旅行会社を必要としないアクティブな旅行者です。スリランカの旅行商品がほとんどない今も、旅行するお客様がいるわけですから、旅行商品が店頭やウェブに並べば、「数年ぶりの海外旅行は少し不安」と思うお客様層の予約につながってくるだろうと思っています。

 ひとつ悔しいと感じる点は、スリランカへ旅行した人の中には、日本の旅行業登録が無いブローカーのような人たちに手配を申し込んでいる方がいます。旅行産業を守るためにも海外ツアー商品が増え、業法に乗っ取った手配で旅行者が安全・安心に旅行してくれるような環境となることを願います。

観光目的でのスリランカの入国条件

 パスポート残存期限は入国より6か月以上で、復路、または第3国へ出国する航空券が必要です。観光ビザはON ARRIVAL(60USドル)またはオンライン(50USドル)で申請可能ですが、カウンターに並ぶ心配がなく、料金も安いオンラインでの事前申請を推奨します。入国カードについては2023年1月1日よりオンライン申請が可能となりましたが機内でも配布しています。

 ワクチン接種証明書、またはPCR検査陰性証明書の提示については、現状不要ですが感染拡大状況やWHOの方針によって見直しがあるとのこと。なお、国営の航空会社であるスリランカ航空は、コロナ禍で成田/コロンボ線を週4便から週2便に減便した時期もありましたが、現在は週3便にて運航しています。渡航需要が更に戻り、しばらく運休していた4便目の再開を期待したいです。

 最後に、2023年のスリランカ観光局による観光プロモーション動画をご紹介します。スリランカの各観光地は勿論、2022年末に開催されたスリランカ観光局主催のイベントの様子など、スリランカの土地・そして人々のエネルギーの力強さを感じられるクリップになっています。





比留間絢子
ワールドコンパス(スリランカ担当)
キャセイパシフィック航空(CX)在籍中に、就航先であったスリランカに惚れ、スリランカ旅行業最大手会社の日本オフィスに転職。コロナ禍でフリーランスとなり「アーユルヴェーダx旅」をテーマにアーユルヴェーダ・セラピストとしてスリランカの認知度を上げるべく活動開始。その後、航空業時代の縁からワールドコンパスに入社。旅行業・スリランカへの恩返しをすべく、アーユルヴェーダ活動を継続しながら、スリランカの旅行企画などをおこなう。