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BA、羽田線の運航を再開、井上支社長「ポストコロナでの新たなスタート」

セミナーの模様

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は11月13日より羽田/ヒースロー線の運航を再開した。同路線は新型コロナウイルスの影響により2021年11月より運休していた。就航再開に合わせ、BAではこのほど「Hello London, Hello BA」と題した旅行会社向けセミナーを開催し、運航スケジュールやプロダクト、各空港の状況、英国の最新情報などを紹介した。

 羽田/ヒースロー線は便名を分けてデイリーで運航する。羽田を9時45分に出発するBA8便は月・火・木・土曜、13時15分に出発するBA6便は水・金・日曜の運航。ヒースローを8時55分に出発するBA7便は月・火・金・日曜、11時45分に出発するBA5便は火・木・土曜に運航する。共同事業パートナーの日本航空(JL)が運航する11便と合わせると、22年冬スケジュールの東京/ロンドン線は18便となる。シベリアルートの運航ができないため、所要時間は北極圏を通過する羽田発が14時間40分、南回りのヒースロー発が13時間40分。

 機材はB787-9型機とB787-8型機の2種類を使用する。いずれもクラブワールド(ビジネスクラス)、ワールドトラベラー・プラス(プレミアムエコノミー)、ワールドトラベラー(エコノミークラス)の3クラス制。B787-9型機はクラブワールド50席、ワールドトラベラー・プラス39席、ワールドトラベラー127席。B787-8型機はクラブワールド35席、ワールドトラベラー・プラス25席、ワールドトラベラー154席。感染症防止対策で以前は機内食を制限した内容で提供していたが、現在はフルサービスに戻しており、羽田発はランチとディナー、ヒースロー発はランチと朝食の2回の食事が提供される。

 羽田空港では第3ターミナルのNカウンターを利用する。カウンターは出発の3時間前からオープンし、1時間前にクローズする。バッグドロップ専用カウンターもあり、オンラインチェックインを済ませている場合はスムーズに保安検査に進むことができる。

 英国政府は今年3月より入国時の制限を撤廃し、現在はワクチン接種の有無に関わらず、有効なパスポートがあれば入国可能となっている。ヒースロー空港の入国審査は混雑するイメージがあるが、BAが利用するターミナル5やJLが利用するターミナル3では「e-ゲート」と呼ばれる自動化ゲートが導入されており、英国および欧州経済領域(EEA)のパスポート所持者用のほか、日本を含む一部のパスポート所持者も使用が認められている。BAによると「e-ゲートの方が混雑しているが、有人ゲートよりも速く入国手続きができる」という。

 ヒースロー空港からロンドン市内への電車でのアクセスは、これまでヒースロー・エクスプレスと地下鉄ピカデリー・ラインのいずれかだったが、11月よりロンドン東部のカナリーワーフまでを最短約45分で結ぶ地下鉄エリザベス・ラインの運行が開始された。カナリーワーフは再開発されたウォーターフロントエリアで、金融をはじめとする大企業が集結しており、近年は業務渡航での需要も増えている。

BA 羽田/ヒースロー 運航スケジュール

便名出発空港出発時間到着空港到着時間運航曜日
BA8便HND09時45分LHR15時25分月・火・木・土
BA6便HND13時15分LHR18時55分水・金・日
BA7便LHR08時55分HND07時35分+1月・火・金・日
BA5便LHR11時45分HND10時25分+1火・木・土

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