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【広州現地レポート】盛り上がる国内旅行需要、ビジネスジェットにも新傾向

  • 2022年10月5日

ビジネスジェットチャーターが伸長

 新型コロナウイルス流行の3年目で、民間航空は依然として不振の中で生き残るのに苦労していますが、ビジネスジェットチャーター市場は大幅に成長し、国内航空輸送業界で回復が速く、運用が改善されたセクターになりました。近年、ビジネスチャーター便の認知度が高まり、ビジネスジェットの効率性、柔軟性、利便性、安全性がますます認知されています。ビジネスジェットは、民間航空便と比較して搭乗者が少ないこと、プライベートスペース、ポイントツーポイントドッキングなど、他の乗客との接触が減り、ウイルス感染のリスクが回避されるなどのメリットがあります。中国ではコロナ禍中、初めてビジネスジェット旅行を体験する人が増えました。

 過去2年間にコロナ禍の影響で多数の海外のプライベートジェット事業者が中国市場から撤退しました。これらの事業者は飛行機を転売しましたが、その後も旅行などのためにチャーター機の需要が高まっています。 これを機にチャーター事業が大きく伸びており、現在、中国の航空チャーター市場は国内航空チャーターが独占しています。貸切客は基本的に各業界のエリート層ですが、その層は多少変化しています。当初は不動産業界が中心でしたが、次第にインターネットや医療などの業界のエリート層へと拡大し、顧客層も若年化の傾向にあります。

ビジネスジェットチャーターの展示

中国への渡航、国内での移動について

 中国では、国外からの渡航者に対しては、費用はすべて自己負担で、集中隔離施設での7日間の集中隔離措置+3日間の自宅健康観察を実施しています。集中隔離期間中は、第1、2、3、5、7日目および自宅健康観察3日目にPCR検査を実施します。また、中国国内のリスク地区からの渡航者に対しては、「高」リスク地区に滞在歴がある場合は7日間の集中隔離措置が課されます。「中」リスク地区の場合は7日間の自宅健康観察、「低」リスク地区の場合は3日間で2回のPCR検査が必要です。

※この記事は9月28日時点の情報を基に執筆しています。