取材ノート:2008年の旅行業経営実績−燃油高騰、景気後退が大打撃に

  • 2010年4月6日

日本旅行業協会(JATA)が取りまとめた2008年度の「旅行業経営分析」によると、同年の取扱額が大きく減少している。2008年は燃油サーチャージの高騰と円安傾向に加えて、景気後退が海外旅行の足を引っ張り、稼ぎ頭だった中国方面が食の安全問題や四川大地震で大打撃を被った。海外旅行はダブルパンチ、トリプルパンチに苦しんだ年で、9.11事件やSARSのあった年よりもダメージが長引いた結果が、数字に反映されたと考えられる。景気後退により国内旅行の市場動向も芳しくなく、全体としても過去にない落ち込みとなったよう...