シンガポール、サステナビリティなど4つの柱でプロモ強化-4月1日から入国規制が大幅に緩和

  • 2022年4月14日

ウルトラマン関連コラボもさらに拡充

ウルトラマンの新たなキービジュアル

 シンガポール政府観光局は、メディア向けのイベント「SingapoReimagine Ultramanふたたび、旅へ。シンガポール」を開催した。イベントでは、シンガポールの入国規制の最新情報やリカバリーキャンペーン、イメージキャラクター「ウルトラマン」を起用したコラボレーションプロジェクトなどが紹介された。

 冒頭、同局北アジア局長のマーカス・タン氏が挨拶。シンガポールの水際対策の緩和について触れたうえで、「グローバルキャンペーンを通じて、旅行への情熱を復活させ、世界中から旅行者を迎え入れたい。シンガポールは復活する準備が整った」と話し、プロモーションを強化していく考えを示した。

 シンガポールでは4月1日から、すべての国からの入国について、2回のワクチン接種を完了した旅行者に対しては到着時の検査と隔離措置を撤廃した。ただし、出発前2日以内のPCR検査または抗原検査(ART)を受け、陰性証明を取得することが条件となる。

 また、入国にあたっては、デジタルあるいは書面のワクチン接種証明書の提示が求められ、接触追跡アプリ「トレーストゥゲザー」への登録も必要。さらに、出発3日前からオンライン上で出入国コードを提出する。現在は、いずれのフライトでの入国も可能になった。

 国内での感染対策も緩和され、屋外でのマスクは不要になり(屋内では必要)、グループの集まりも10人まで可能に。飲食店の人数制限もワクチン接種者であれば1組10人まで認められている。これによって、ナイトライフもコロナ前と同様に楽しめるようになっているという。

(左から)柴田氏、黒木さん、タン氏、吉田氏

 今後のプロモーションについては、同局マネージャーの吉田明子氏が、グローバルキャンペーン「Singaporeimagine ふたたび、旅へ。シンガポール」を説明。4つの柱として「サステナビリティ」「ウェルネス」「フード&ダイニング」「ノベルティ&エキサイトメント」を掲げて、新しいシンガポールを訴求していく方針を示した。

 また、日本とシンガポール外交樹立55周年を記念して、同じく誕生55年を迎えた「ウルトラマン」をイメージキャラクターに起用した「Singaporeimagine ULTRAMAN」プロジェクトについては、その取り組みをさらに強化。シンガポール航空とマンダイ・ワイルドライフ・リザーブとのコラボレーションを展開していくほか、新たなキービジュアルも追加した。

 さらに、国内のカンポン・ギラムでウルトラマンを描いた壁画を制作。このほか7ヶ所の壁画に「隠れウルトラマン」を描くことで、街中を回遊する機会を設けた。

カンポン・ギラムでウルトラマンを描いた壁画

 コラボレーションムービー「ウルトラマン - シンガポールの新たな力 -」完全版もYouTubeで公開。ムービーでは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイやジュエル・チャンギ・エアポート、セントーサ島やマリーナ・ベイなどを舞台にウルトラマンが怪獣と戦う。新たにマーライオンの化身として「マーライガー」も登場。 映像を通じて、シンガポールを代表する観光地の訴求を強めていく考えだ。

 同局日本支局長の柴田亮平氏は、ウルトラマン・プロジェクトについて、今後もコラボパートナーを追加していくとともに、日本の旅行会社と共同でプロモーションを展開していく計画を明かした。

 このほか、スペシャルトークショーには、ムービーでアリーシャ・ホシ博士役として出演した女優の黒木ひかりさんも登場。「有名な観光地や綺麗な街並みの中で戦うウルトラマンの姿を見れば見るほど、シンガポールに行きたくなった。ぜひ、撮影した場所を訪れてみたい」と話した。