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ハワイの「今」を駐在員の視点から-2年ぶりの門戸開放、コロナ禍中に変わったことは

コロナ禍中に起きた変化

 コロナが原因のもの、そうでないものとありますが、日本のお客様との会話中に話題になることが多かったことをいくつか取り上げます。

オアフ島内の通話にも市外局番808を忘れずに
 日本で使用している携帯電話をそのままハワイ旅行中も使用される方も増えており、影響は少ないないかもしれませんが、昨年10月からローカルコール、オアフ島内へ電話をかける時にも、市外局番の(808)のダイヤルが必要になっています。今夏7月より全米で開始する、自殺防止の3桁のホットライン番号「988」の影響で、988-で始まる電話番号を使用している約40州でこの改定が行われており、ハワイもそれに含まれています。

 コロナ前は、「部屋から電話をかける時は、外線ボタンを押し、オアフ島内への通話はそのまま7桁の電話番号、他島へ電話をする時は市外局番の808を付けて10桁をダイヤル」と到着日のブリーフィングで案内していました。今後は全て、携帯電話・ホテルの電話に関わらず、「電話をかける時は(808)○○○-○○○○の10桁の番号をダイヤルしてください」となります。

レストランのチップ15%は少数派
 廃止の議論が起きても結局なくならない「チップ」の習慣。ベルボーイやハウスキーピングなど漠然とした相場があり金額が明記されていないサービスとは異なり、レストランの伝票にはたいてい合計に対する参考%と金額が記載されています。

 カリフォルニアなど米本土のレストランでは随分前から15%は消えていたようですが、最近はハワイのレストランでも伝票下部に印字されている参考額が「15%、18%、20%」ではなく、「18%=○○ドル、20%=○○ドル、22%=○○ドル」となっている店が増えています。

 今の所、参考を無視して自分で15%分を計算して支払っても「少ない」と給仕から苦情を言われることはありませんが、今後は言われるようになるかもしれません。

支払いの度に日本の飲食代が破格値であることを実感します。

宿泊税は全島で3%値上げ
 新型コロナウイルスのパンデミックによりハワイ州も例外なく財政難に陥っています。とはいえ、困っているのは政府だけではなく州民も同じなので、州民から徴収するのではなく、各施設の利用者への増税となっています。公園の入園料や駐車場代などが値上げになっていますが、とりわけ、単価の高いホテル代に課税する宿泊税の税率アップは大きな収入増になるのでしょう。

 宿泊税の値上げは昨年10月から今年1月にかけて各島で始まり、10.25%から3%の増税で13.25%となっています。別途、4.712%(マウイ島のみ4.166%)の消費税もかかりますので、合わせた税率は約18%となります。

 多くのホテルが部屋代以外に支払いが必要な30ドルから40ドルのリゾートフィーを設定していますので、加算していくと、思っていたほど安くはない値段になることもあります。

例年は夏に向けて上昇するガソリン代。今年は既に高値ですが更に値上がりするのでしょうか?

 相変わらずガソリン代は値上げを続けており、2月に2014年来の高値を更新した1ガロン当りの平均価格4.38ドルは、3月には最高値の記録を塗り替える5ドルまで上昇しました。コロナ禍に続く戦争でコスト高の連鎖が続いていきそうです。せめて、円安だけでも止まってくれないかと願っています。

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2022年3月29日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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