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信念をもってニッチ市場で生き抜く-LTKトラベル代表取締役社長 金井啓次氏

  • 2021年12月22日

「歩き続けてさえいれば道は拓ける」
コロナ後を見据える少数精鋭のプロ集団

-来年以降の需要回復のペースについては、どのように想定した上で経営計画を立てていますか。

金井 緊急事態宣言が解除された10月以降、国内旅行は徐々に回復傾向にあります。GoToトラベルの再開と、これ以上の感染拡大がないことを前提とすれば、2021年度下期に我々の国内旅行販売は19年同期比で8割から9割まで戻ると予測しています。その理由は高級リゾートや高級宿泊施設をはじめとする高級商品の販売が非常に好調であること。また市場動向に関する情報を集めてみても、海外旅行へ行けない富裕層が国内の高級旅行商品でリベンジ消費し始めた傾向が見られ、今後は高級旅行商品の特需が生まれると考えられます。

-業務渡航需要についてはいかがでしょう。

金井 来年の国内業務渡航はウェブ会議やリモートワークの普及もあり、よくても19年同期比で5割だと見ています。大手企業を中心に感染拡大への警戒が解かれていません。再度感染が拡大しては元も子もないので、行かなくて済む仕事は極力、ウェブで済まそうという意識が大手企業ほど強いようです。

-海外旅行についてはどう見ていますか。

金井 まだまだだと思います。来年3月以降に徐々に回復に向かったとしても2割から3割程度動くかどうか。10月くらいから4割から5割程度戻れば良い方でしょう。本格回復のフェーズは2023年からだと予測しています。ただし顧客と話していても海外業務渡航の潜在需要は非常に大きいと感じています。出張しなくてはならない企業側の状況も逼迫しています。コロナ禍の影響がなくなった時には需要が爆発するでしょう。

-訪日インバウンドについては?

金井 これだけ変異株の脅威にさらされると、国としても入国制限の緩和に対してはさらに慎重にならざるを得ないでしょうから、需要回復は2023年以降になるでしょう。せっかく沈静化している国内の感染状況を、ここで後戻りさせるわけにはいかないと国は考えています。我々にとっても感染ブロックを優先してもらう方が、国内市場だけでも確保できるという観点から望ましいと思います。

-GoToトラベルキャンペーンの再開、あるいはこの政策に関して、どのような見解をお持ちですか。

金井 GoToトラベルは大いに歓迎です。旅行再開のきっかけとなってくれることを期待するのは皆同じでしょう。しかし前回は目的地や宿泊施設によって偏りが出てしまったのは事実。今回はそうならないように政府には調整を望みます。オミクロン株の影響でキャンペーン再開が延期になれば旅行業界の収益を圧迫することになるので事態を注視していますが、遅くとも2022年2月までには再開してほしいと願っています。

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