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KNT-CT、2Qは売上3.6倍、損失も縮小-需要予想、海外・訪日は下半期もゼロ

 KNT-CTホールディングスの2022年3月期第2四半期累計期間(2021年4月1日~2021年9月30日)の連結業績で、売上高が前年比262.7%増の575億4600万円となった。2019年の2150億6900万円からは依然として73.3%減と本格回復には遠いものの、営業損失は前年の231億7900万円から84億8300万円と大きく圧縮でき、経常損失も157億3400万円を59億2500万円、純損失も168億4600万円を68億5300万円とした。

第2四半期連結業績(単位:百万円)

期間総売上高営業利益経常利益当期純利益
2021年第2四半期57,546-8,483-5,925-6,853
2020年第2四半期15,865-23,179-15,734-16,846
2019年第2四半期215,0693,3733,3952,055
KNT-CTホールディングス専務取締役の三宅貞行氏

 期間中は、一部の帰国者支援や出張・海外赴任の手配を除いて海外旅行と訪日旅行がほぼ動かず、国内旅行も緊急事態宣言やまん延防止等重点措置により厳しい状況で推移。そうした中でも感染対策に配慮した旅行に力を入れ、例えばクラブツーリズムでは「ニュースタイルツアー」と名付けてバスの窓側の座席のみを販売する定員19名の商品などを販売。また、オンライン修学旅行などにも積極的に取り組んだ。

 非旅行業でも東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿支援や大会関係者のバス送迎、駐車場の運営などを手掛けたほか、PCR検査に関わる受付やコールセンター、会場の運営業務を200件弱受託。企業や大学の職域接種にも携わったという。

 さらに、9月30日に発表したKDDIとの業務提携によるサブスクリプションサービス「クラブツーリズムパス」や、10月8日に発表したSDGsも意識しながら上質な宿泊施設に焦点を当てる新ブランド「KNT ハイクラス Blue Planet」、11月1日発表のアバター接客サービス「旅のアバターコンシェルジュ」などのコロナ後を見据えた展開も続けている。

 一方、費用面では昨年度からの事業構造改革を実施。人員減で人件費を、フリーアドレス化などで賃借料を削減するなどして2019年3月期の同期間と比較すると約150億円減とし、営業損失を約3分の1まで圧縮した。また、雇用調整助成金の計上などにより経常損失も157億3400万円から59億2500万円に、純損失も168億4600万円を68億5300万円に改善。第1四半期に債務超過を解消した財政状態でも、自己資本比率はコロナ前並みの19.8%を確保した。

GoTo再開は第3四半期予想

KNT-CTホールディングス専務取締役の小山佳延氏

 通期業績予想の見直しも発表しており、売上高は7月からを見込んでいたGoToトラベルの再開を来年1月以降に見直したこと、旅行需要の回復が当初想定より遅れていること、感染再拡大の懸念を払拭できないことなどにより、前回発表していた1800億円を1500億円に引き下げ。

 一方、利益面では販管費の削減を想定以上に実現できたこと、さらに第3四半期も雇用調整助成金などの助成金収入が見込めることから、営業損失は横ばい、経常損失は141億円を115億円、純損失は148億円を130億円の見通しへとそれぞれ改善した。ただし、5月には未定としていた配当予想はゼロ円とした。

 このほか今後の需要動向としては、海外旅行と訪日旅行は下半期もゼロで見ているという。一方、国内については上半期は2018年度に比べて20%程度に留まったものの、下半期は60%まで回復すると予想している。セグメント別では、団体より個人の方が早く戻ると期待しているという。

 GoToについては、年内再開可能性もあるものの年明けと想定。現在は、どのような仕組みになっても耐えられるようウェブサイトなどの準備を進めているという。

通期連結業績(単位:百万円)

期間総売上高営業利益経常利益当期純利益
2021年予想150,000-14,000-11,500-13,000
2020年87,889-27,082-16,727-28,456
2019年385,362-1,608-1,415-7,443
※訂正案内(編集部 2021年11月11日09時15分)
訂正箇所:タイトル/第1段落第1文
誤:売上2.6倍/162.7%増

正:売上3.6倍/262.7%増
お詫びして訂正いたします。

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