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アメリカの「今」を駐在員の視点から-グランドキャニオン、モニュメントバレー・・・withコロナで経済活動を進める人気観光地

デルタ株の感染増加による影響

 ナバホネーションではパンデミックに対する4段階の営業規制があり、規制が厳しい順にレッド(営業停止)、オレンジ(人数制限25%)、イエロー(人数制限50%)、グリーン(人数制限75%)となっています。現在ナバホ政府は「イエロー」の制限を発令していますが、デルタ株の感染状況に応じて、いつ「オレンジ」または「レッド」へと調整するかは分からない状態です。ようやく7月に再開が始まったばかりですが、8月10日時点で1日あたりの感染者数も49人まで増加しているため、観光が主要産業となっている同居留区では油断できない状況が続いています。

 アメリカ国内ではワクチン接種を前提に、国内旅行が大きく緩和されています。デルタ株の流行も世界各国同様アメリカでも広く確認されておりますが、各施設ではリオープン後は政府機関、各州、団体等で対策を試行錯誤しながら、ロックダウンという選択肢を取らず、with コロナとして日々経済活動を前に押し進めているのがとても印象的です。このトライ&エラーの繰り返しでアメリカが前進していく事で、日米間渡航の本格再開への指針になる事を期待したいところでもあります。

 ただ同時に、アメリカ国内ではリオープン後の入場料や付随する費用(宿泊費用、食費、駐車場やガソリン代、物価など)、各サービス費用全般が上昇傾向にあり、今後日本の方がアメリカを渡航先として選択する際の懸念材料とならないか、心配な側面もあります。

本稿は、トランスオービットUSAロサンゼルス本社の森下進一氏より寄稿いただいています。
※2021年8月19日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
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