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韓国の「今」を駐在員の視点から-第4波のソウル、ワクチンパスポート発給始まるも海外旅行はまだ先か

ワクチン接種完了者の海外団体旅行について

 韓国では、ワクチン接種完了者の旅行安全圏域合意国(トラベルバブル合意国)を対象に、団体旅行に限り海外旅行が可能になりました。防疫管理の信頼が相互確保された旅行安全圏域合意国に限って、観光目的の旅行を認めるもので、当面は旅程、健康管理が安易と思われる団体旅行に限定されます。

 韓国内で予防接種を完了した人に対して接種証明(ワクチンパスポート)を発給し、その接種証明書と陰性証明書の提出によって相手国入国時、及び韓国帰国時の隔離免除を目指しています。旅行客は必ず自国または訪問国の直行便を利用し、韓国側の空港は現時点では仁川空港に限られ、旅行中の個人行動は許されないとされます。

 予防接種証明の真偽確認は団体旅行を催行する旅行会社の責任とされ、ツアー参加者の健康状態を確認する防疫専任管理員が同行、旅行中の防疫指針遵守状況を管理が義務付けられています。予防接種証明の確認漏れ、防疫指針違反が発覚した場合は、該当旅行社の観光商品販売承認を取消し、それ以降の承認申請を制限する方針です。

 現在訪問可能とされる国は、ポーランド・ジョージア・エストニア・サイプラス・ベリーズ・ルーマニア・エクアドル・グァテマラ・ギリシャ・アイスランドとなっています。デルタ株による世界的感染悪化、国内及び相手国の感染状況、入国許可条件が刻々と変化していることから、実際に海外団体旅行を企画し催行する旅行会社は少ないとみられています。ワクチン接種へのインセンティブの一環と受け取るむきもありますが、実際に海外旅行が再開されるのは、もう少しの時間が必要と考えられます。

ワクチンの接種状況

 韓国におけるワクチンの接種は、2月26日より新型コロナウイルス専門病院の医療従事者、高齢者療養病の医療従事者、救急スタッフから開始されました。ワクチン接種は5月より65歳以上の高齢者、7月より一般成人へと続き、9月末までに全国民に一次接種の完了、11月末までに集団免疫を形成することを韓国政府は目指しています。

 7月20日発表の予防接種数は、総接種回数2177万5544人、1次接種者1629万1956人、2次接種者661万3294人、ワクチンの種類は、アストラゼネカ1216万7332人、ファイザー841万4603人、ジョンソンエンドジョンソン112万9706人となっています。

ソウル市内及び近隣の都市の様子

 現在のソウル市内及び近隣の都市の様子を画像でお伝えいたします。

平日の日中のソウルメトロ2号線車内。外出自粛で乗客数が激減しています。

平時は常に多くのショッピング客でにぎわう蚕室ロッテワールドモール内中央通り。現在は感染拡大の影響でかなり減少しています。

廣蔵市場のユッケ横丁。平日18時ですが人出はまばら。

全羅南道麗水市漁港前の海鮮市場内海鮮レストラン。通常時は観光客でにぎわうお店ですが、コロナ以降の団体客が皆無で廃業を考えているとのことでした。

全羅南道木浦港に陸揚げされたセウォル号。手前黄色のリボンは追悼で訪れた方々がつけたものです。正面奥の黒い船がセウォル号、コロナ禍で追悼者の訪問は減少しています。

本稿は、トランスオービット 韓国社長の金清氏より寄稿いただいています。
※2021年7月22日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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