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カナダの「今」を駐在員の視点から-州毎に進むワクチン接種、ワクチンパスポートへの動きも

ケベック州
 モントリオールは警戒段階レベル4のレッドゾーンで、相変わらず21:30~05:00の夜間外出禁止令が敷かれており、この時間帯に往来する場合は特別な許可書が必要となります。

 昨今のケベック州の新規感染者数は比較的落ち着いています。第1回ワクチン接種率は準州を除いて1番高く、5月初旬現在で42.6%です。ケベック州では、1回目接種時に2回目の接種日が予約され、非常に理にかなった運営が行われています。ケベックの住民も現在はコロナをめぐる諸事情に慣れた様子で町はとても静かです。

 

5月初旬のモントリオールの街の様子(写真提供:バンフガイドサービス)

ユーコン
 極北の準州3州のうち、ユーコン準州は他州に先駆け第1回接種がほぼ75%、第2回接種完了が65%と高確率のワクチン接種率を5月初旬の段階で記録していることから、5月25日より2回のワクチン接種を終了したカナダ国内旅行者に対し、入境後の14日間の自己隔離を免除する方向にすると共に、レストランやバーなどの飲食施設にて、物理的距離を取り払った100%の座席率の稼働を許可することを発表しました。

ホワイトホースにあるユーコン準州観光案内所。情報収集には必須。5月下旬からの旅行規制緩和で国内からの入境者が増えることが期待される。

空港は現在関係者と空港利用者以外は立ち入り禁止

まとめ

 「マジック75」。カナダでは第1回ワクチン接種75%、第2回ワクチン接種20%の指標が、爆発的な感染を予防するために必要な接種率と発表されています。ゆとりのある土地という面でカナダは理想となりますので、コロナ禍以降の旅行に、地の利が上手く味方してくれたらと思わずにはいられません。

本稿はトランスオービット バンクーバー支店 山田方香氏よりご寄稿いただいています。
※2021年5月23日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
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