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シンガポールバーチャルツアー第一弾を実施、JTBとSTBが海外旅行の潜在ニーズにアプローチ

  • 2020年10月5日

 JTBとシンガポール政府観光局(STB)は9月27日、シンガポールバーチャルツアーを実施した。同ツアーは、コロナ禍のため海外旅行を実現できないまま旅行意欲を持ち続けている潜在ニーズに応えるために、JTBとSTBが共同開発したオンライン体験商品。今回実施されたのは「もっと夢中に出会う場所 シンガポールバーチャルツアー」のシリーズ第一弾として商品化されたシンガポール初心者向けの「シンガポールの人気スポットご紹介」ツアー。

 「自宅に居ながら海外旅行気分を味わえる」をコンセプトに開発されたこのツアーでは、Zoomアプリをダウンロードしたパソコンやスマートフォン等の端末を通じて、現地からのリアルタイム映像を含む人気スポットの動画が提供され、参加者はシンガポール旅行をバーチャル体験した。

シンガポールの定番観光スポットのマーライオン公園

 今回のシンガポールバーチャルツアーで訪問したのは、昨年チャンギ空港直結の新複合施設としてオープンした「ジュエル」、定番観光スポットの「マーライオン・パーク」、人気のエコ庭園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」、シンガポール名物チキンライスの名店「チャターボックス」、シンガポールのアイコン的存在になっている「マリーナ・ベイ・サンズ」の5カ所。案内役はJTBのツアーガイドを務めるナカムラ氏と、シンガポール在住の日本人人気ユーチューバー、ジブおじさんの2人。訪問場所を事前収録による動画で紹介しながら、ツアー当日は案内役を務めた2人が現地からリアルタイムで情報を補足し、参加者の質問にもその場で回答した。

ジュエル・チャンギ・エアポート

 ジュエルでは、室内の滝として世界最大とされる高さ40mの人工滝を、地上5階に設置されたキャノピーブリッジから間近に眺める映像で巨大な滝の迫力を疑似体験。またキャノピーパークの、大人も子供も楽しめるアトラクションとしてディスカバリースライド(滑り台)やフォギーボウル(霧が立ち込める幻想的空間)、スカイネットウォーキング(ネットで作られた道)なども紹介された。

 マーライオン・パークでは、その名前の由来や創建時の設置場所から現在の場所に移動した経緯の説明に加え、水を吐くマーライオン像をバックにインスタ映えする写真を撮影するコツも解説。さらにマーライオン像は不定期に点検と清掃が行われることがあるため訪問前に確認をする必要があるとの注意点も紹介された。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

 ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは庭園のシンボルでもある高さ20m~50mのスーパーツリーが単なるオブジェではなく、雨水を集めて園内に給水する機能があることや、幹の部分が温室の換気塔としての機能も担っているといったミニ知識も紹介された。建物の高さが38mもある温室、フラワードームではアフリカ原産のバオバブの木や樹齢1000年のオリーブの木、世界最大の花ラフレシアなども映し出された。

 チャターボックスは、現地のチキンライスコンテストの優勝の常連店で、オーチャードロードの真ん中というロケーションの良さもあって旅行者にも人気のレストラン。ここでは案内役の2人が名店の味を食レポートした。またJTBのミールクーポンを利用すれば、チキンライスに前菜(サテー)とデザート(ココナツアイスクリーム)を加えたセットメニューを手軽に味わえるといったお得情報も盛り込まれた。

 最後はマリーナ・ベイ・サンズの屋上のインフィニティプールや客室、飲食施設といったホテル施設が動画で紹介され、1時間のバーチャルツアーを締めくくった。

 なお、シンガポールバーチャルツアーはシリーズ第1弾に続き、第2弾「シンガポール動物園・リバーサファリに潜入」、第3弾「異国情緒漂うスポットを散策」、第4弾「写真映えする女子人気スポット」、第5弾「おすすめナイトスポット」の5コースが用意されており、来年2月下旬までに各コース2回、合計10回の実施を予定している。今回のシリーズ第1弾は参加費無料で行われ、第2弾以降は1人20シンガポールドル(約1600円)の有料実施となると共にお菓子セットのお土産を参加者の自宅に届けるサービスがスタートする。