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ANAとJAL、19年上半期国際線は旅客数横這い、利用率微減

  • 2019年8月1日

 全日空(NH)と日本航空(JL)がこのほど発表した2019年上半期(1月〜6月)の国際線運航実績によると、2社の旅客数の合計は前年比でほぼ増減なしの947万5693人(前年同期は947万4262人)となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が3.0%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)が2.0%増となった結果、利用率は0.8ポイント減の77.8%となった。

 NHの旅客数は1.1%減の495万7980人、ASKは2.1%増、RPKは1.8%増で、利用率は0.3ポイント減の75.9%。一方、JLの旅客数は1.2%増の451万7713人、ASKは4.1%増、RPKは2.2%増で、利用率は1.4ポイント減の80.1%だった。旅客数、ASK、RPKはNHがJLを上回ったが、利用率はJLに軍配が上った。

日系2社
2019年上半期 国際線運航実績

全日空日本航空合計
旅客数(人)4,957,9804,517,7139,475,693
前年比98.9%101.2%100.0%
旅客輸送量
(千キロ)
25,395,57322,100,58747,496,160
前年比101.8%102.2%102.0%
座席供給量
(千キロ)
33,479,84227,606,08761,085,929
前年比102.1%104.1%103.0%
利用率75.9%80.1%77.8%
前年比-0.3pts-1.4pts-0.8pts

 NHの方面別旅客数で最も多かったのは「アジア・オセアニア」で3.2%減の339万3660人。伸び率が最も高かったのは「欧州」で9.8%増の46万1769人だった。利用率とその伸び率が最も高かったのは「北米・ホノルル」で、2.0ポイント増の76.9%。

全日空 2019年上半期 国際線運航実績

方面旅客数前年比RPK
(千キロ)
前年比ASK
(千キロ)
前年比利用率前年比
北米・ホノルル1,102,551101.5%9,673,876101.6%12,572,54499.0%76.9%+2.0pts
欧州461,769109.8%4,358,434109.5%5,794,625113.2%75.2%-2.5pts
アジア・オセアニア3,393,66096.8%11,363,26599.2%15,112,674101.0%75.2%-1.4pts
合計4,957,98098.9%25,395,573101.8%33,479,842102.1%75.9%-0.3pts

 JLの方面別旅客数で最も多かったのは「東南アジア」で0.6%減の172万9345人。伸び率が最も高かったのは「米大陸」で10.8%増の69万5197人だった。利用率が最も高かったのは「中国で」が2.4ポイント減の82.1%。利用率の伸びが最も高かったのは「米大陸で」2.1ポイント増の81.3%だった。

日本航空 2019年上半期 国際線運航実績

方面旅客数前年比RPK
(千キロ)
前年比ASK
(千キロ)
前年比利用率前年比
米大陸695,197110.8%6,578,630110.1%8,088,739107.3%81.3%+2.1pts
欧州349,28198.3%3,130,46397.5%3,867,353100.7%80.9%-2.6pts
東南アジア1,729,34599.4%6,657,375100.0%8,356,714103.7%79.7%-3.0pts
オセアニア102,08298.5%812,99398.4%1,015,72698.3%80.0%+0.1pts
ハワイ・グアム552,49697.9%3,115,29998.0%4,037,443101.9%77.2%-3.1pts
韓国307,743102.0%351,949101.8%469,766114.3%74.9%-9.2pts
中国779,329101.4%1,451,112102.2%1,767,607105.2%82.1%-2.4pts
合計4,517,713101.2%22,100,587102.2%27,606,087104.1%80.1%-1.4pts
*1 一部に他社によるJL運航便の販売分を含む
*2 一部数値・前年比は推計値の可能性あり

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